暗号資産(仮想通貨)のビットコインが急上昇を見せた。2023年1月1日は1ビットコイン216万円台だったが、1月22日には一時300万円台を突破。わずか3週間で80万円以上の上昇である。
ビットコインは21年11月、史上最高値の約770万円を記録。理由はビットコインがインフレヘッジとして購入されるようになったことが1つ。インフレヘッジとは、インフレによる貨幣価値の下落による損失を回避するために、インフレにより価格が上昇する不動産や貴金属などに投資すること。また、ビットコイン先物ETF(ビットコイン価格と連動した上場投資信託)が、米国証券取引委員会(SEC)に初めて承認されたことなども挙げられている。
しかし、史上最高値をつけた後、22年は下落傾向。23年の年初も元気がなかったが、あれよあれよという間に300万円台まで戻した。
今後の展開が注目されるが、暗号資産といえば、実業家の与沢翼氏だ。22年8月1日に公開した自身のYouTubeチャンネルでは「トレンド転換してもおかしくないのかな」「今年の末とかに面白くなってくる可能性は出てきているのかな」と予想。自身は「ずーっと買い続けている」と明かした。
与沢氏が予想した22年末ではなかったが、23年1月からビットコインは息を吹き返して上昇。これは誤差の範疇と言っても問題ないだろう。ビットコインと連動してアルトコイン(ビットコイン以外の暗号資産)も上昇した。アルトコインの中でも人気が高いイーサリアムは22年、1イーサリアム12万円の最安値を記録したが、23年1月22日に21万7000円と飛躍している。
イーサリアムといえば、思い浮かぶのは〝ホリエモン〟こと実業家の堀江貴文氏だ。
「堀江氏は以前、クラウドセール(ICO)で1万円分のビットコインでイーサリアムを購入しました。その後、イーサリアムが運用されるようになり、価格はどんどん上昇。しかし、システムのバグによって堀江氏は秘密鍵がわからなくなり、イーサリアムを動かせなくなったのです。2021年には『未だ取り出せないイーサリアムのクラウドセール分。今見たらもうすぐ二億円笑』と投稿しており、投資額の2万倍近くまでハネ上がったこともありましたが、堀江氏はどうすることもできなかったようです」(マネー誌ライター)
秘密鍵のトラブルが解決したことを祈りたい。
(石田英明)