第7Rの「香港マイル」は、日本馬にとって手強い相手が立ちはだかる。
「ここはグッドババ以来、史上2頭目となる3連覇を狙うゴールデンシックスティが不動の中心です」(秋山氏)
今年のGⅠスチュワーズCで2着に敗れ、連勝は16でストップ。続く香港ゴールドCも3着だったが、再びマイル戦で3連勝中だ。
「驚異的な瞬発力が最大の武器で、前走の上がり3ハロンが32秒32という鋭さでした。以前は後方一気のイメージが強かったのですが、2、3走前は中団よりも前につけるニュースタイルで完勝。スローペースで差し損ねる心配も少なくなっています」(秋山氏)
そのマイル王とGⅡジョッキークラブマイルで対戦し、逃げてクビ差2着だったカリフォルニアスパングルも怖い存在だ。
「この時は斤量がゴールデンシックスティより5ポンド(約2.3キロ)軽かった。今回は同斤量なので条件は悪化しますが、単騎逃げがかないそうなメンバー構成。頭数が増えてゴールデンシックスティがモタつくような展開なら逆転の可能性もあります」(秋山氏)
対する日本馬はマイルCS組の3頭、シュネルマイスター(5着)、ダノンスコーピオン(11着)、サリオス(14着)が参戦するが、
「地元勢が有利ですが、瞬発力に長けているシュネルマイスターは引けを取りません。前走は1200メートル戦を使ったあとでエキサイトする面も見られましたが、ここが秋3戦目で上積みもあると思います。昨年3着だったサリオスも香港の水は合いそう。ここがラストランになりますけど、状態面さえ上向けば昨年同様のポテンシャルが期待できそうです」(増井TM)
となると、気になるのは地元の伏兵陣である。
「追ってしぶとい昨年の2着馬モアザンディス、昨季最後の重賞2連勝で見せたキレ味が印象的なビューティージョイを警戒したいですね」(秋山氏)
昨年、3連単を的中させている秋山氏と増井TM。それぞれの媒体での最終予想を参考にしながら、師走の臨時ボーナスGETといきたいものだ。
*週刊アサヒ芸能12月15日号掲載