“あと3勝”武豊騎手「JRA通算4500勝」達成しそうな注目馬

 ドバイターフでの落馬負傷で休養していたルメールが、5月5日(日)の東京競馬で復帰する。騎乗馬は4R・3歳未勝利のシンバーシア、8R・4歳上2勝クラスのソワドリヨン、そして11R・NHKマイルC(G1)のアスコリピチェーノの3頭。

 復帰からフル参戦しないのは気になるところだが、体調面の不安はないようだ。心身ともに万全のコンディディションで臨めると本人も語っているし、トレーニングセンターで一緒になった武豊もしっかりケアしていたと語っている。

 その武豊は、JRA通算勝利4500勝まであと3勝。今週は4日の土曜・京都で9鞍、日曜・東京で7鞍騎乗するが、有力馬も多いので今週にも記録達成がありそうだ。

 土曜5R・3歳未勝利のアールアンドビーは本来なら坂井瑠星が騎乗する馬だが、ケンタッキーダービー(日本時間5日)でフォーエバーヤングに騎乗。そのため武豊になったわけだが、矢作厩舎の馬に騎乗することはほとんどなかったからちょっと驚いた。おそらく馬主サイドからの要望だろう。

 土曜11R・京都新聞杯(G2)のキープカルムも、初めて騎乗する馬。オーナーはキズナでダービーを勝利した前田晋二氏で、その時に騎乗したのは武豊だった。何としてもダービーに出走させたいことから、騎乗依頼したのだろう。ただし、勝つようなことがあってもダービーではシュガークンに騎乗することになっているが…。

 もう一頭注目馬を挙げれば、日曜11R・NHKマイルカップ(G1)のボンドガール。新馬戦勝利後は重賞を2戦連続して2着と惜しいレースが続いているが、半年ぶりの一戦を一叩きされて上積みが見込めそうだ。前走に続いての騎乗だけに、期待は大きい。

 さらに、来週のヴィクトリアマイル(G1)でも、有力馬のナミュールに騎乗することが決まっている。同馬はドバイターフでの頭差2着が記憶に新しいが、初タッグでどんな騎乗ぶりを見せるか楽しみだ。本人にとっては、2009年ウオッカ以来15年ぶりの制覇がかかった一戦。気合も入ることだろう。

 今週、来週と武豊から目が離せない。
                       
(競馬ライター・兜志郎)

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