阪神・岡田監督の「前時代的根性野球」にナインは戦々恐々/12球団オフの「天国と地獄」(2)

 残念ながらドラフトでクジを外した阪神の岡田彰布監督(64)は、15年ぶりの古巣復帰。05年に自身が導いて以来となるリーグ優勝に期待は高まるが、早くもナインは戦々恐々。そのワケを在阪の球界OBが語る。

「若手、中堅問わずに、素振り1000回を課すような岡田さんの前時代的な根性野球についていけるかビビッてますわ。とりわけ、5年連続でリーグワーストの失策数を喫した守備面にはメスが入るやろうな。秋季キャンプから、ヘタこいた選手やコーチが逆鱗に触れるんちゃうかな。00年代の監督時代はうまくいったけど、オリックス時代はその厳しさでチームは崩壊した。年齢を重ねてマイルドになってたらええけどね」

 もっとも、いちばん割を食うのは〝矢野チルドレン〟だろう。

「矢野燿大前監督(53)から実力以上に重用されていた選手はピンチやね。例えば、捕手の坂本誠志郎(28)や遊撃手の中野拓夢(26)は岡田さんのお眼鏡にかなわなかったら出番が激減するやろな。逆に半ば干されとった髙山俊(29)はチャンス。すでに大山悠輔(27)と佐藤輝明(23)を内野に固定する方針も明かしとるから、空いた外野に収まるかもしらんね」(前出・球界OB)

 一方で、惜しくもCSで阪神に敗れたDeNA。チームの空気を一変させるべく筒香嘉智(30)の復帰を心待ちにするファンの声もある。しかし、2位に躍進したチームにはポジションに空きがないのが現状だ。

 古巣が手をこまねいている間に球界の盟主が横取りを目論んでいるという情報も。

「巨人が動いています。かつて井納翔一(36)や梶谷隆幸(34)のDeNA勢を巨人に売り込んだ、原監督の片腕と呼ばれるメディア関係者の〝密使〟がシーズン中に接触済みです。同様に、メジャーで鳴かず飛ばずの有原航平(30)にも別の球団関係者が接触したようです。いずれも日本復帰でどれだけ活躍できるか、保証されるものは特に見当たらないんですけどね」(スポーツ紙デスク)

 シーズン最下位に沈んだ中日も、水面下でトレードによる補強を画策中だ。

「京田陽太(28)をトレードの弾にして、長距離砲を獲得しようとしています。今季は極度の打撃不振に陥って、レギュラー剥奪。完全に自信を失ってしまったようです。今回のドラフトで即戦力の二遊間を4人獲得しただけに、浮上する望みは薄い。球団内では『立浪和義監督(53)にフォームをいじられておかしくなった』と同情の声も聞こえてくる。それだけにこのトレード話は球団の温情も込められています」(球界関係者)

 出入りの激しいストーブリーグは、すでに開幕したようだ。

*週刊アサヒ芸能11月3日号掲載

スポーツ