「ビーチサンダルで戦線に」「軍服がない」ロシア兵の窮状に驚きの声

 ウクライナの反転攻勢が強まる中、9月21日にはプーチン大統領が予備役の部分動員を表明。ショイグ国防相は当初、軍隊経験のある30万人を招集する計画を立てていたようだが、実際には軍隊経験のない若者や高齢者が召集令状を受け取ったとの報道も出ている。

 10月9日放送の「日曜報道 THE PRIME」(フジテレビ系)では、激戦が繰り広げられていたウクライナ・ヘルソン州で撮影された映像を紹介。そこでは、ロシア軍が白旗を砲身に掲げて走行。ウクライナ兵が戦車を取り囲んで呼びかけ、ロシア兵が投降する様子が映し出されていた。
 
 スタジオ出演したロシア政治の専門家で慶応大学総合政策学部教授の広瀬陽子氏は、ロシア軍の士気について「非常に低下している」と解説。「前線のロシア軍の状況、本当に壊滅的になっておりまして」と番組で流れたロシア兵の投降シーンに触れ、ネット上ではウクライナ側からロシア兵に投降を呼びかける映像がネット上で出回っているとして、「連日2000くらいの問い合わせがありまして、ウクライナの前線で戦っている兵士のみならず、まだ前線に行っていない、ロシア本土からの問い合わせまである」と現状を述べて、こう続けた。
 
「すでにウクライナ、非常に寒くなっておりますけれども、軍服が提供されずに、非常に寒い状態で、戦わされていたりですとか。ヘルメットも渡されず、渡されてもペコペコでとても機能するものではない、であるとか。ひどい兵隊になるとビーチサンダルで戦線に立たされている人もいると…」

 この「ビーチサンダルで戦線に」というくだりで、スタジオでは驚きの声があがり、司会のフジテレビ解説委員・松山俊行氏が「靴がないから?」と質問すると、広瀬氏は「靴がないからですね」と答えた。

 さらに広瀬氏は「ウクライナ兵から見ても、『こんなかわいそうな…』と思うくらいひどい状況らしいです。銃なども十分に渡されずに、錆びきったカラシニコフ銃が2人に1コ渡されるような感じで、とても戦えるような状況ではないんですね。ですので命が惜しかったら投降する、というような状況になってしまっている」とコメントした。

 ロシア兵がビーチサンダルで戦闘を強いられているという情報は一部海外メディアでも報じられており、《ロシア兵悲惨すぎる》《プーチンは国民の命を何だと思ってんだ》《国防相が解任されそうなのも納得だな》といった反応が寄せられていた。

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