「静岡水害」デマ画像投稿者の「顔出しインタビュー」が物議!

 9月に発生した台風15号は、静岡県に深刻な浸水被害をもたらした。その最中、9月26日に《ドローンで撮影された静岡県の水害。 マジで悲惨すぎる…》とのコメントとともにアップされたのが「デマ画像」。街が濁流にのまれ、すっかり水没しているように見える。この画像は瞬く間に拡散され、のちに“フェイク”と判定されるや、投稿者には多くの批判が寄せられていた。

 10月7日放送の「スッキリ」(日本テレビ系)では、「どう見破る?AⅠ画像の“真偽”人が判定」と題して、この画像を取り上げた。VTRでは、この画像の投稿者が顔出しでインタビューに応じ、「AIで画像を作ることがSNS上で流行っていたので、それに乗ってみようと思った」「普段の投稿はあまり人に見られているものじゃないのでどのような反応がくるかというのはあまり想定していませんでした」と語っていた。さらにこのデマ画像の投稿者は「ウソを投稿したことよりも、静岡県の災害を題材にしてしまったことについては大きく後悔しています」と心境を明かした。

 番組ではその後、10月1日に設立された日本ファクトチェックセンターの検証方法を紹介。「静岡災害」のデマ画像に関しては「画像検索」「画像分析」「事実確認」の3つのステップを踏んで投稿から2日後に誤りと判定したと伝えた。

 投稿者の顔出しインタビューについて、SNS上では《デマ投稿して顔出してる。すごいメンタル》《マスクしてるけど顔出して大丈夫なんか?》といったリアクションが相次いでいたが…。

「顔出しインタビューは10月2日放送の『バンキシャ!』でオンエアされていたので、その映像の流用かもしれません。その際には寝る前に布団の中から投稿したと語り、視聴者からは《全く反省していない》《どういう神経?》と批判の声があがっていたので、さすがにそのコメントはカットしたのでしょう」(テレビ誌ライター)

 番組では、その後、「国際ファクトチェックネットワーク」のガイドラインの活用が推奨されている点も紹介。ファクトチェックのための団体が他にもあることを伝え、番組MCの加藤浩次は、「実際にグーグル、ヤフーなどもやってるとは思うんだけど、そこのプラットフォーム自体がもっと力入れろよとボク思っちゃうんだけどどうですか?」と問題提起していた。

「デマ画像の投稿者に対しては、『スッキリ』の報道を受けて、またもや《反省していない》との声が再燃。じつはいまだに投稿者のTwitterアカウントには、デマ画像がアップされたままの状態。削除しない理由について、投稿者は《このようなフェイクがあることや、この投稿が偽情報であることを明示するため》と見解を示していますが、災害をネタにしたフェイク画像が作られないことを祈るばかりです」(ネットライター)

 後悔の念を表明したとはいえ、一歩間違えば警察案件。デマ画像の投稿者が顔出しでインタビューに出ていたことに、違和感を覚えた視聴者は少なくなかったようだ。

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