落語家の立川志らく(59)が10月5日、自身のYouTubeチャンネルを更新。開催後も尚、是非の分かれる安倍晋三元首相の国葬についての見解を語った。
志らくは「政治に関して物申すのはよそうと以前宣言をしましたが…」「落語会が私にとって最も大切な仕事です。お客の中には右寄りの人もいれば左寄りの人もいる。全部含めて大事な客だから、あまり偏りすぎてしまうと失礼だなっていうのがあるんでね」と自身のスタンスを前置きした上で、国葬に対する世間の反応に「なんか嫌だなぁ」と漏らした。
国葬について志らくは「僭越ながら言わしてもらうと、岸田総理が間違えたんだね。安倍さんがああいう悲劇的な亡くなり方をした、“アンチ安倍”の人ですらショックを受けて、『ホントに可哀想だ』と当時は言ってましたよ。そこに、『じゃあ国葬だ』といきなり言っちゃったから、“反安倍”の人が『何が国葬だ!』と出てきちゃった。世論がやるべきだってなった時に、GOサインを出しゃ良かっただけのこと」と、持論を展開した。
その上で志らくは「すごく嫌だった」事として、先月9日に立憲民主党の蓮舫参院議員が国葬案内状の写真をTwitter上にアップし、「欠席します」と投稿していたことをあげた。
志らくは「私別に蓮舫さん、嫌いなわけじゃないんだよ。国葬の案内状がきた。で、当然欠席ですって、それをTwitterかなんかにあげていた。なんでそんな事するんだろう? 反対するってことは自民党だって分かってるわけですよ、だけども、一政治家としてちゃんと認めて、お越しにならないだろうけど、敬意を示して、案内状を送ったわけでしょう。相手が『お前なんか絶対に来るな』って手紙を送ってきたなら、ネットに晒してね、こんなもんきましたっていうのは分かるけど、『おいでください』ってきたんだから、もらった方はちゃんと敬意を示す。ましてや人がお亡くなりになってる。欠席でいいんですよ。でも、一言『お悔やみを申し上げます』って書いて、それで出して、何にも言わない。聞かれた時に『こういう考え方があるから欠席させていただきます』でいいのに、鬼の首を取ったようにやるっていうのは、ものすごく品がないというか、はしたないことをするなと、すごく嫌な出来事でした」と振り返った。
志らくは翌日にもTwitter上で「グッとラックで私も散々桜を見る会、モリカケ、アベノマスクを批判してきた。でも葬式の時ぐらい静かに見送る。それが日本人の美しさだと思っている。弔辞にイチャモンつけるなんておかしいよ」とツイート。政治に物申すことはしないというスタンスでも、こればかりは黙っていられなかったようだ。
(浜野ふみ)