現地時間9月7日にAppleの新製品発表会でお披露目されたiPhone 14シリーズだが、同社の共同創業者でスティーブ・ジョブズの娘でさえSNSで「何も変わってない」と揶揄する投稿をするなど批判的な声があるものの、実は「確実に売れる」との指摘も多い。
発表会の直後、ジョブズの娘であるイブ・ジョブズは自身のInstagramのストーリーに「今日のAppleの発表の後にiPhone13からiPhone14に買い替えた私」というコメントと共に、チェックのシャツを着た男性がまったく同じチェックのシャツを手に持つ画像を投稿。つまり「何も変わっていない」ことを皮肉っているのだが、この投稿はさすがにまずいと思ったのか、自動で削除される前に彼女自身の手で削除されている。
イブのように今回発表された14シリーズにガッカリしたという人も少なくない。というのも、Androidには搭載されている機種も多い画面内指紋認証(Touch ID)の搭載が見送られ、「ダサい」「邪魔」と言われ続けている画面上部のノッチは、Pro版でさえDynamic Islandという形で残された。さらに電源コネクターもUSB Type-CではなくApple独自のLightningのままだったことも不評の原因となっている。
「見た目にも機能的にも13シリーズからそれほど大きな変化がないため、14シリーズは売れるのか心配の声も見られますが、まず間違いなく売れるでしょう。そもそも、iPhoneの買い替えのサイクルは3〜4年と言われているので、2017年に発売されたiPhone Xと14シリーズとで比較すれば、その変化は十分に大きいと言えるでしょう。また、iPhone自体の売上はここ数年伸びており、アメリカではスマートフォンに占める割合がAndroid搭載スマホを抜いて、22年4~6月に初めてiPhoneが50%を超えています。世界的に見てもこの4年でiPhoneユーザーは20%未満から25%超にまで増え、この流れと買い替えを検討するユーザーを加味すれば、まず売れることは間違いないわけです」(ITジャーナリスト)
日本でも円安をものともせず、大ヒットとなるのだろうか?
(小林洋三)