いま“性加害”問題で集中砲火を浴びているのは俳優の香川照之だが、ちょっと前まで一斉ホウカを受けていたのは俳優の木下ほうかだった。複数の女性に対し性行為を強要していたことを文春に告発されると、所属事務所から契約解消され、無期限の活動休止に入った。
「インスタグラムやYouTube、ツイッターも4月以来更新がなく、もはや芸能活動は廃業同然。全話撮影済みだった山下智久主演ドラマ『正直不動産』(NHK総合)は出演シーンをオールカットして無事に放映はされましたが、この代償は大きい。業界人が手を差し伸べたとの話も聞きかれません」(芸能記者)
このスキャンダルが起こったときの、芸能マスコミの反応は「え?またか」だった。それは「また性ハラか」ではなく「また木下姓か」という意味だ。たしかに「木下姓」のタレントの負の連鎖は続いている。
“最強の素人”に戻ってもなお、世間を騒がせまくっているのは木下優樹菜。実姉が勤めていたタピオカドリンク店の店主に恫喝まがいのメッセージを送って、炎上したのが19年。その後、FUJIWARA・藤本敏史と離婚し、20年には芸能界引退。だが、開設したばかりのインスタやYouTubeで恋人のJリーガーとのイチャイチャを晒して叩かれたり、今年3月には写真集「CORRECT」(双葉社)を出版したものの前評判倒れに終わったり、いいニュースがない。
同じく、やることなすこと的外れなのがTKOの木下隆行だ。松竹芸能所属時代に後輩に向かってペットボトルを投げつけたことを端緒に、数々の悪事がリークされ、20年に事務所を退所。独立後に開設したYouTubeは低評価が50万を超え、ヒール芸人のイメージが定着した。
今年7月には、相方の木本武宏の投資トラブルが発覚して、こちらも松竹との契約終了。木下はSNSで木本を援護したものの、かえって火に油。7月31日に放送された「千鳥の鬼レンチャン」(フジ系)で民放ゴールデンに復帰したが、失地回復にはいたらなかった。
芸能人以外でも「木下姓」の負のジンクスは生きている。昨年、元東京都議の木下富美子氏が、無免許運転で辞職したのは記憶に新しい。免停期間中に分かっているだけで7回も運転し、ついに昨年7月に事故を起こしてバレるという悪質さだった。
「木下姓で思い出されるのは、女子プロレスラー・ジャガー横田の夫で医師の木下博勝氏のスキャンダルです。かつて勤務していた病院でのパワハラ言動が漏洩。週刊文春デジタルが音声つきで報道しました。その5年前には、FRIDAYにより沖縄在住の女性との不貞を暴かれています。月額20万円で交際契約を結んでいたLINEのスクショも掲載。パブリックイメージが根底から覆されました」
とどまるところを知らない“木下ドミノ”。次にやからすのは‥‥?
(北村ともこ)