吉本興業を襲う闇営業問題で、テレビ局の巧みな編集が話題になっている。6月25日放送の「ロンドンハーツ」(テレビ朝日系)では田村亮が画面から姿を消され、同27日放送の「アメトーーク!」(同)では宮迫の存在が完全に消されていた。その当事者である亮が、8カ月も前の番組で、闇営業を巡って緊張を隠せない姿を披露していたというのだ。テレビ誌ライターが振り返る。
「18年10月26日の『金曜★ロンドンハーツ2時間SP』(テレビ朝日系)で、コロコロチキチキペッパーズのナダルをターゲットにしたドッキリ企画がオンエアされました。“芸能界コンプライアンス捜査”と称し、反社会的勢力の会社社長が過剰な車代やプレゼントを渡し、コンプライアンス違反を検証するという内容でした。スタジオではMCの田村淳をはじめ、多数の芸人やタレントがドッキリVTRに大爆笑。しかし亮だけは終始、左手の指を右手でぎゅっとつまむ仕草を見せていたのです。番組では普段から口数の少ない亮ですが、この仕草からは異様な緊張感がビンビンと伝わってきました。自分自身が、反社会的勢力の忘年会に参加して、ギャラをもらっていたという負い目が表れていたのでしょうか」
番組では九州地区のCMが決まったとして、ナダルをクライアント会社社長との食事会に連れ出すシーンからスタート。最初は「一生懸命、声出します」と殊勝な態度のナダルだったが、仕掛け人の社長が「営業とかやってます? 結婚式とか」と切り出すと、「それやったら直でやりたいです。そのほうが僕らも助かります」と、自ら闇営業を提案する始末だ。しかも帰り際にはさっそく、3万円のお車代をもらっていたのである。
「その後も社長主催のホームパーティーに呼ばれ、ギャグを繰り出すたびに1万円のおひねりをもらい、帰り際には来てくれたお礼として10万円ものお車代をもらう有様。しかも社長からのプレゼントとして、高級腕時計なども喜んでもらっていました。その後、事務所マネージャーから『最近、怪しい人と付き合いがないか。黒い交際はないかと、週刊“文集”から確認が来ている』と問い詰められると、『“そんなんやめてください”って言っても、もらってしまう場合はどうしたらいいんですか?』と逆質問。最後はスタジオで闇営業を問い詰められ、『全部止めて相談したいんですよ!収録と関係ない!』とパニックになっていたのです」(前出・テレビ誌ライター)
最後はドッキリと分かり、不満顔の中にも安堵の表情を見せていたナダル。しかし亮のほうは最後まで、自分の指をぎゅっと握り続け、不自然な様子だった。やはり自らの闇営業に思いを巡らせていたのか。この日の気持ちについて亮が口を開くときは来るのだろうか。