林外相、コロナ拡大の北朝鮮を「放っておけない」 その答えがミサイル3発の赤っ恥!

 北朝鮮が日本海に向け弾道ミサイル3発を発射、うち1発は大陸間弾道ミサイル(ICBM)と推定されると25日、韓国軍合同参謀本部が発表した。日本政府によれば、弾道ミサイル2発はともに日本の排他的経済水域(EEZ)外へ落下したとみられる。北朝鮮によるミサイル発射は巡航ミサイルを含め、今年16回目という多さだ。

「直近で北朝鮮が短距離弾道ミサイル3発を発射したのは今月12日。ですから、わずか2週間足らずの間に6発ものミサイルを発射したことになります。今回はバイデン米大統領が就任後初めての日韓歴訪を終えた直後の発射とあって、米国を意識したものであることは間違いない。ただ、バイデン氏は今回の歴訪で核攻撃が指揮できる部隊を帯同させているので、北としてもさすがに滞在中はミサイルを飛ばすことが出来なかったのでしょう。そこで一日遅れの”ラブコール”になったとみられています」(全国紙記者)

 とはいえ北朝鮮といえば、つい先日まで新型コロナウイルス感染者激増により、金正恩総書記陣頭指揮のもと、全国の郡や市などの封鎖を決めるなど、国内情勢が大わらわだったはずなのだが‥‥。

「北朝鮮による25日の発表では、前日夕までの24時間の新規発熱者は約11万6000人で、死者はゼロ。発病、死亡率共にその数は減少傾向にあるのだとか。韓国の情報機関である国家情報院は、今回のミサイル発射は『新型コロナウイルス流行が最悪の状況を脱したためミサイルを撃つ余裕が十分にある、と暗にアピールする目的もあった』と分析しています。ただ、金正恩体制になって2種類以上の弾道ミサイルを同時に発射したのは初めてのこと。今後、日米韓3カ国政府がさらに詳しい分析を進めることになるでしょう」(同)

 ところで、今回のミサイル発射により、政府与党内からも揶揄する声が上がっているのが林芳正外相だという。

「林芳正外相は今月22日、新潟市内でおこなわれた講演で、新型コロナウイルス感染が拡大する北朝鮮に対し『あそこの国とは国交もない。だから放っておけばいいとはなかなかならない』と語り、支援を検討する必要があるとの認識を示しました。ただ新潟市は、横田めぐみさんが拉致された現場であり、そういう意味でも非常に重い意味を持つ場所。そんなところで『放っておけない』と発言する林氏の無神経さに、SNS上では《拉致被害者家族のことを考えたら、よくそんなことが言えるものだ》《日本人を拉致し、日本海に向けてミサイルを連発する国に、どうして我々の尊い血税を使って支援しなければならないんだ!馬鹿も休み休み言え》といった批判が相次いでいた。ところが、林外相の“支援発言”からわずか3日後にミサイルが飛んできたことで、自民党外交部会内でも『支援はあり得ないというより、すべきではない』という意見が強くなっているようです」(同)

 林大臣も、よもや『放っておけない』の答えがミサイル発射とは思いもよらなかっただろうが、相変わらずの北朝鮮の対応には開いた口が塞がらない。

(灯倫太郎)

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