ソフトバンクは5月20日、スマートフォン向け格安プラン「LINEMO」のミニプランについて、新規契約もしくは他社から乗り換えると、PayPayポイント990円相当を6カ月間毎月プレゼントするキャンペーンを開始した。楽天モバイルからの乗り換えが増えていることを受けてのものだが、ネット上ではその露骨さに驚く声が上がっている。
「楽天モバイルが新プラン『Rakuten UN-LIMIT VII』を発表し“月額0円”が廃止されることが明らかとなった13日以降、LINEMOへの新規契約や乗り換えが急増しているといい、特に月3GB・990円のミニプランへの乗り換えは2.6倍以上になっているそうです。そのため、この勢いを加速させるためにも半年間実質無料キャンペーンを実施したものとみられています」(ネットライター)
これにネット上では、《このタイミングで実質無料キャンペーンをぶち込んでくるのはエグい。楽天モバイルからごっそり持っていこうとしてるな》《楽天は0円廃止するにしてもやり方やタイミングが悪かったからね。客を奪うには今がチャンスって感じだろう》《ライバルの方針に柔軟に対応して商機を逃さないというのはさすがソフトバンク》《マジで動き早すぎ。楽天の0円廃止はある程度予想されていたのかもね》といった声が見られた。
「事前に把握していたかは分かりませんが、KDDIも格安プラン『povo』で利用できるスマホに楽天の独自端末2機種を追加すると20日に発表するなど、楽天モバイル利用者の乗り換えを促すために各社様々なサービスを続々と打ち出しています。なお、povo2.0への乗り換えは前月同期比で2.5倍に増えているといいます。楽天モバイルにとっては0円利用者がいなくなるのはプラスとされていましたが、今回のキャンペーン攻勢で0円利用者以外も移行する可能性もあり、黙って見ているわけにはいかない状況になってきたのではないでしょうか」(モバイルライター)
利用者をつなぎとめるため、楽天モバイルはどんな手を打ってくるのだろうか。
(小林洋三)