新型コロナウイルスの感染拡大によって人手不足や物流の混乱が起こり、さらにはワクチン接種による経済の回復でエネルギーや食品などの需要が急速に高まったことで、21年から様々なモノの値段が世界的に高騰した。そして、ロシアによるウクライナ侵攻や急速な円安によって22年はさらなる値上げラッシュが訪れている。
そんな中でも特に値上げを身近に感じられるのは、日用品だろう。
「日用品といえば、3月に花王が仕入れ価格の値上げを申し出たことでディスカウントストアの『オーケーストア』が漂白剤やシャンプー、歯ブラシなど花王製品の145品目の取り扱いをやめたことで“締め出し”と話題になったことは記憶に新しい。花王の他にも今年1月1日にはコクヨが、はさみなどの文具20品目1602商品を平均8%値上げし、大王製紙は3月22日からティッシュペーパーやトイレットペーパーなどの紙製品を15%以上値上げ。岩谷産業は4月1日からカセットコンロとカセットガスを5~15%値上げしています」(社会部記者)
日用品は毎日使うものだけに値上げは家計へ大きな負担となるが、上手にやりくりすることで負担を軽減することもできるという。
「日用品を安く買うためには、まとめ買いがおすすめです。日用品は食品のように賞味期限がすぐに来てしまうものではないので、安くなっている時にまとめて買ってしまった方がお得。スーパーのチラシをチェックしたり、Amazonや楽天などECサイトのセールを利用するのもいいでしょう。まとめ買いするものはどれをどの分量購入するか事前に必ずメモを取っておいて、買い物に行った際にはメモ以外のものをついで買いしないようにするのが無駄遣いを減らすコツです」(節約ドバイザー)
また、スーパーで買い物をするならプライベートブランド(PB)を利用するのもおすすめ。
「イオンはPB『トップバリュ』の約5000品目について6月30日まで価格を据え置くとしていて、西友もPB『みなさまのお墨付き』の約1200品目を同じく6月30日まで価格を据え置くとしているので、どうしても商品が必要なのにセールをやっていないという場合はPBを買えば安く商品を手に入れることができます」(前出・節約アドバイザー)
日用品は比較的に節約しやすいので、こまめに情報チェックを忘れずに。