お笑い芸人の狩野英孝(40)が3月17日深夜放送の「やすとものいたって真剣です」(ABCテレビ)に出演。現在は芸能界を引退している島田紳助氏との初対面時に起きた失礼すぎるエピソードを披露した。
狩野は今放送のメインゲストとして呼ばれ、「天才・狩野英孝と彼を愛する愉快な仲間たち!」と題された“狩野英孝スペシャル企画”のもと、狩野にゆかりのある芸人たちもゲストに出演。ゲスト芸人と狩野の関係性を明かしていく中で、FUJIWARA・藤本敏史を尊敬するきっかけとなったある事件を狩野が語った。
東北出身でお笑い番組の文化が身近になかったという狩野は「僕ら東北人からするとFUJIWARAさんてちょっと受けつけない」と、デビュー以前の視聴者としての目線ではFUJIWARAが苦手だったことを告白。東北でも放送されるメジャーな全国放送番組だけが視聴できる環境で、「めちゃイケのスペシャルとかに、フジモンさんが出てきたりすると、僕ら東北人は『なんか新しい若手出てきたな』みたいな感じで見るんですよ。なのに『矢部さぁ』とか『おい岡村』とか(藤本がナイナイに絡むことに)、この若手、なに矢部さんにタメ口聞いてんだよ!って思うわけです」とデビュー以前は受け付けなかったと語った。
そんな狩野が藤本を尊敬するきっかけとなったのは、島田紳助氏が司会を務めた人気番組「クイズ!ヘキサゴン」に狩野が初出演したときのことだという。
ヘキサゴンに初出演した際、関係者から「紳助さんは楽屋挨拶NGだからね」と言われたという狩野は、その言葉通り楽屋挨拶をせずに本番に望むことに。収録直前、出演者が続々スタジオ入りしていく中で、プロデューサーから「紳助さんに挨拶行ったよね?」と確認され、挨拶ができなかったことへの焦りを感じながらも本番が始まってしまったという。
挨拶ができないままスタートしてしまった収録。狩野が「ラーメンつけ麺ぼくイケメン、狩野英孝ですよろしく!」とおなじみのギャグでスタジオに登場したところ、島田氏は「誰やねんコイツ」とお怒りモードに。島田氏と初対面だった狩野は空気が読めず、「(テレビで観る島田氏は)ほんとに面白い方、だから『誰やねんコイツ』がボケだと思ったんです。で、『ちょっと〜紳助さん、そんなこと言っちゃ、いーけないんだイケメンだ』って言ったら、『お前なんやマジで早く向こういけや』みたいなこと言われて…」とスタジオが凍りつく中、イジられていると勘違いしたままそのやり取りを何ターンもしてしまったことを明かした。そんな時、隣にいた藤本が「お前ええから座れ!!」と狩野の腕を強く掴み座らせたという。
狩野は「その回はぼくが手を挙げてもスルーされたり、答えても、『ハイ次』みたいになったり…。紳助さんに芸能界のルールを無視して本当に失礼なことしちゃったんだなって反省して、番組終わってから謝らせていただいて・・・。他の番組に呼んでもらったときに普通に接してくれたんで、許してくれたんだと安心したんですけど。あそこでグイグイ行ってたら多分干されてたんだな・・・と」と藤本がいなければ芸能界を干されていたと告白した。
苦手な印象から一転して尊敬の念まで抱かせた藤本のナイスフォローがなければ今の狩野の活躍はなかっただろう。
(浜野ふみ)