「カップルは異性ペアのみ利用可」“キャンプ場ルール”に起きた猛反発とは

 ピクサーの従業員が親会社であるディズニーに対して「LGBTQIA+の表現を意図的に排除している」と告発したことが話題になっているが、日本でも「同性カップルお断り」とルールに定めたキャンプ場が《LGBTQIA+排除だ》と批判が殺到している。

 問題となっているのは奈良県桜井市にある小太郎岩キャンプ場で、同キャンプ場が3月10日に公式インスタグラムに投稿した「サイト定員について」に、「1サイトあたりご夫婦またはカップルのお客様1組まで。※友人同士と区別がつきませんので異性ペアのみ受け入れ可能」と表記されており、「決して同性カップルの排除が目的ではありませんので、ご理解いただきますようお願いいたします」と説明書きが付け加えられていたのだった。

 これにネット上では《異性カップルだって、友人同士と区別つかないし。異性だと友人ではないという前提も偏見。「排除じゃない」と言えば排除にならないと思ってるのか》《これはLGBTQIA+に対する露骨な排除であり、ヘイトである》など批判が殺到。

 これを受け小太郎岩キャンプ場は12日にインスタグラムで「当キャンプ場においてLGBTQの方々への配慮が足らずに不快な思いをされた方々に対して深くお詫び申し上げます」と謝罪。同性カップルは証明書を提示すれば入場可能としたものの、《なぜ同性カップルのみ証明書が必要なんだ!》と批判が再燃したため、14日には再度「LGBTQに関して、弊社が充分な知識を持ち合わせていない事が原因であり、また週末の出来事であった事もあり、各機関に助言を求める事が出来ない状況でした」と謝罪を投稿することとなった。

「小太郎岩キャンプ場のインスタを確認する限り、1サイトあたりの利用者を限定しようとしたのは、利用者から『限度を超えた大声でうるさい』『禁止のはずなのにグルキャンの場所取りをしている』などの苦情が寄せられたためにグループキャンプの受け入れを廃止したことによるもので、同性カップルの排除が目的でないという説明に嘘はないでしょう。ただ、ディズニーが告発されたこともそうですが、今の時代、もう少し表現に気をつけるべきだったのかもしれませんね」(ITジャーナリスト)

 当然、キャンプ場を必要以上に批判することは控えるべきだろう。

(小林洋三)

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