北京五輪マスコット「ビンドゥンドゥン」の異常人気にチラつく中国の“仕込み”疑惑

 北京五輪の大会公式マスコットとして大人気の「ビンドゥンドゥン」。経済効果は450億円とも言われ、中国国内では2月19日から出演映画も公開されるなどフィーバーが収まる気配はないが、この人気は捏造されたものという指摘も相次いでいる。

「ビンドゥンドゥンは日本テレビの辻岡義堂アナがたびたび熱烈なファンであることを訴えたことで、日本でも知名度が急上昇。フィギュアスケートのエキシビションで転倒したところを羽生結弦選手に助け起こされたことも話題となり、テレビ朝日の北京五輪キャスターとして現地入りしていた織田信成などは4時間半並んでぬいぐるみを購入したことを報告するなど、話題が絶えることがありません」(エンタメ誌ライター)

 今や公式グッズは入手困難となり、高額転売されるほどだが、実は19年9月にビンドゥンドゥンが発表された際には、《潰れたまんじゅうのようだ》《中国だからパンダというのは安易すぎる》《目が怖い》など中国でも酷評を受け、五輪が開幕する直前までグッズの売れ行きもイマイチで在庫が余っていることを報じる現地メディアもあったほど不人気なマスコットだった。それが手のひらを返したように大人気となったことから、こんな話も飛び出しているのだ。

「豪日刊紙『シドニー・モーニング・ヘラルド』は、『ビンドゥンドゥンを支持するコメントを投稿したSNSの3つに1つは最近作られたばかりの新しいアカウントである』という調査結果を明らかにし、米ニュースサイト『ニューズウィーク』の日本版でもビンドゥンドゥンを支持するSNSアカウントのIDが『いずれも欧米人名と数字8桁の組み合わせ』になっていることを指摘。これらのアカウントの中には凍結処分を受けているものもあると説明し、人気高騰は多数の偽アカウントの情報操作によって作り上げられたものではないかと、疑問を呈しているのです」(ITジャーナリスト)

 中国の戦略にまんまとハマっているのかもしれない。

(小林洋三)

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