どうやら、巷間言われている「本命」に落ち着く可能性は少なそうだ。
水谷豊主演のドラマ「相棒season20」(テレビ朝日系)がスタートから15話連続で視聴率12~15%をキープ。昨年11月に4代目相棒の反町隆史が今シーズン限りでの卒業を発表したことで、再び注目度を増している。
そんななか、各メディアでは「5代目相棒」の予想合戦が始まっているが、その筆頭候補として名前が挙がっているのが福士蒼汰だ。
「『相棒』はあくまで水谷演じる杉下右京が主役。その引き立て役という立ち位置で、なおかつNHK大河ドラマへの出演歴もある反町クラスの人気・知名度があり、2クール分のスケジュールを押さえることができるというのが条件とあって、キャスティングはかなり難航していたようです。福士は反町と同じ『研音』の所属です。そのため、研音サイドが世論を誘導するために、この情報を流しているとの見方も一部でされていました。しかし、制作の東映は“芸能界の圧力”に屈しないことで知られ、『相棒』においてはこれまで意に沿わない役者を出演させたことはありません。福士はこれといったヒット作がないうえ、41歳離れた水谷とは親子どころか祖父と孫に見えるため、東映サイドは『ありえない!』とこの報道に猛反発しています」(テレビ関係者)
実際、もっか「5代目相棒」は2人の候補に絞られてきているという。ドラマ関係者が声を潜めて言う。
「1人は田中圭です。あまり知られていませんが、彼は2013年に公開された映画『相棒シリーズ X DAY』にサイバー犯罪対策課の専門捜査官・岩月彬として出演済み。ネット掲示板などはそのことで候補から除外している人も多く見受けられますが、何らかの理由をつけて“異動”させることはそれほど難しくはありません。田中は来た仕事は受けるスタンス。そのせいで、スケジュールのキープがネックともなりますが、そこさえクリアできれば候補者の条件にも当てはまる」
そして、もう一人は報道であまり名前が出ることのない松田龍平だという。
「水谷が推していると聞きます。実は龍平の父・優作と水谷には深い縁があるのです。水谷が役者として成功を収めるきっかけとなったのが、ドラマ『太陽にほえろ!』(日本テレビ系)への出演でした。1972年にスタートした伝説的作品の記念すべき第1話で犯人役を演じたのが水谷。そこで初共演した刑事役の優作と意気投合し、暇さえあれば遊ぶ仲になった。若き日に可愛がってもらった優作への恩義を息子に返すというのは、ストーリー性もあって盛り上がりそうです。龍平も反町同様、大河ドラマに2度出演していますから、納得感もある。あとは、水谷の鶴の一声が発動するかどうかでしょう」(前出・ドラマ関係者)
最終話に向けて、視聴率がさらに上がっていけば、「5代目」にはかなりのプレッシャーがかかりそうだ。