「つば九郎」が東京ヤクルトからFA宣言、今オフ最大の争奪戦に!

 例年に比べると静かな今オフのプロ野球。今のところ、FA移籍は中日からソフトバンクへの入団が決まった又吉克樹1人のみだが、12日に東京ヤクルトの公式球団マスコットキャラのつば九郎がなんとFA宣言を行った。

 しかも、今回は12年オフに続いて9年ぶり二度目。前回は最終的に残留を決めたが、まさかの移籍になるのか気になるところだ。

 野球界では元ヤクルトの橋上秀樹監督率いる独立リーグの新潟アルビレックスBCが獲得に名乗りを上げ、地元特産品のコシヒカリと日本酒の食べ飲み放題という魅力的な条件を提示。さらにサッカー界でもJ2の愛媛FCはみかんとポンジュースの食べ飲み放題に加え、自チームのマスコット伊予柑太を”マスコット的補償“としてヤクルト側に出す用意があることを公表している。

 また、オファーはスポーツ界以外からも殺到。栃木県警や新潟県燕市、ソフトバンク系列のエンターテイメント施設「BOSS E・ZO FUKUOKA」、熊本タクシー、福澤諭吉記念慶應義塾史展示館、オープンハウス、立憲民主党の松原仁衆議院議員なども獲得の意向を示している。

 そして、FA移籍を見越してなのか新潟県柏崎市のPRマスコットキャラクター「えちゴン」が新たな球団マスコットに立候補を表明するなどカオスな状況となっている。

「移籍は冗談としてもつば九郎を派遣すればPRになるし、新規スポンサーの獲得につながる可能性もある。球団にとっても大きなビジネスチャンス」(スポーツ紙記者)

 30年近いプロ野球のFA史の中でも、ある意味最大の大物といえるつば九郎。日本ハムからノーテンダーとなった3人のうち、西川遥輝外野手と秋吉亮投手は14日現在、移籍先が決まっていないが、彼ら以上の台風の目になっていることは疑いの余地がない。

 今後の去就については不透明だが、いずれにしても面白い展開にはなりそうだ。

※画像は「つば九郎オフィシャルブログ」より

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