“厚さ7センチまでOK”「新型ポスト」イヤズラや盗難は大丈夫か?

 10月18日、日本郵便は投函口を従来の3センチから4センチ大きくし、厚さ7センチ程度の小型荷物も入れられる“新型ポスト”を品川郵便局に設置してお披露目したが、ネット上では盗難やイタズラを心配する声が相次いでいる。

「最近ではネット販売やフリマアプリ利用者の拡大により、個人間で衣服などが入った厚みのある郵便物を発送する機会が増えたことで、小型荷物にも対応できるサイズの投函口が用意されました。また、日本郵便によれば『コロナ禍で非対面、非接触のニーズが高まっている』ことから、新型ポストの利便性向上が期待されるとのことです」(社会部記者)

 新型ポストは10月中に品川に続いて静岡や愛知など8都府県15局に設置され、状況を見ながら全国に広げていくというが、ネット上では《今までのポストだって手が入ったのに、あれ以上大きくして盗難が増えないか心配》《投函口は大きくなってもポストの容量自体はそれほど変わってなさそうだから、小型荷物の投函が重なると手を伸ばせば取れそう》《これまでの手紙やはがきよりも価値のあるものが入れられるわけだからね。それなりの対策は必要じゃないか》《イタズラでダメになって、フリマアプリで取引した荷物が返品されるケースが増えそう》などの声が多く寄せられていた。

「投函口が広くなった新型ポストには、盗難や風雨を防ぐためのアクリルの専用カバーが付けられているので、簡単に手を突っ込んで荷物を取り出すことは出来ないようになっています。ただ、今年3月には英国籍の男性が郵便ポストに弁当の空き容器や割り箸、ペットボトルの蓋などを捨てて現行犯逮捕されたり、今年10月には郵便ポストに手を入れてレターパックなどを盗んだ男が逮捕され、過去にレターパックの中身を女性用の肌着に入れ替えて再投函するというイタズラをしていたことが明らかになっています。従来の投函口が狭いポストでも盗難やイタズラがなかったわけではありませんから、カバーを付けたからといって完全に防げるかといえば難しいでしょうね」(前出・社会部記者)

 大事な荷物は郵便局に直接持ち込むなど、送る側も配慮する必要があるかもしれない。

(小林洋三)

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