富士急ハイランド「ド・ドドンパ」ケガ人続々で上がる絶叫マシンファンの懸念

 昨年12月以降、山梨県にある遊園地「富士急ハイランド」のジェットコースター「ド・ドドンパ」を利用した客が頚椎などを骨折する事故が起きていたことが明らかとなり、また最初の事故から8カ月過ぎてから県に報告されたことも問題となっている。

「『ド・ドドンパ』はわずか1.56秒で時速180kmに到達する絶叫マシンで、天井知らずのスピードキングとの異名を持っています。山梨県や富士急によると、昨年12月と今年5月、7月、8月に30~50代の男女4人が骨折する事故が起こり、1~3カ月の重傷を負っていたといい、富士急では8月12日から施設を運休。県が調査を実施。22日までに、新たに9人から大ケガなどの情報が富士急ハイランドが設けた相談窓口に寄せられているといいます」(社会部記者)

 山梨県は全治30日以上が見込まれる事故が起きた際には必ず報告するように遊戯施設に対して通知しているが、富士急ハイランドによれば警察には報告していたものの、「機器の異常による事故ではない」と判断し、報告しなかったという。

 こうした事態にネット上では、富士急が報告を怠ったことへの批判の一方、《マシンに異常はなかったようだし、利用者が正しく利用していたかも検証するべき》《何回も乗ったことあるけど、係員の指示さえ守っていれば他のジェットコースターと危険度は変わらないと思うが》《発射する瞬間のGは半端ないからね。正しい姿勢で乗らないと事故が起きる可能性はある》といった指摘や、《結果的に絶叫マシンが絶叫じゃないマシンに変わっていくと嫌だなぁ》との声も見られる。

 いずれいせよ、利用者側の状況も検証する必要はありそうだ。

(小林洋三)

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