山梨県富士吉田市の遊園地「富士急ハイランド」のジェットコースター「ド・ドドンパ」で利用客に骨折などケガが相次いでいたことに関連し、11月22日に別のアトラクションで新たに2人の女性からそれぞれ骨折の申し出があったことが明らかとなった。これにより同県の長崎幸太郎知事がコースターの運行停止の要請に踏み切ったが、ネット上では《県が判断すること?》と疑問の声があがっている。
「富士急によれば、10月上旬に訪れた20代の女性と11月上旬に訪れた40代の女性が『FUJIYAMA』や『高飛車』などのコースター乗り、翌日以降に病院で検査を受けたところ、それぞれろっ骨と腰椎を骨折したと診断されたといいます。ただ、同園は女性2人から聞き取り調査を行い、来園当日の映像を確認し、専門医にも意見を聞いた上で『2人とも園内の施設による負傷とは認められない』と結論づけ、運行を続けることを決めたといいます」(社会部記者)
調査結果は11月24日に県に対して報告したが、県からは29日に来庁と詳細な説明をするように求められ、富士急側は「それ以上報告できることはなかったため」と来庁を断ったという。すると12月1日臨時会見を開いた長崎知事は「来園者の負傷の原因が特定できていないまま運行を続けている。来庁しての説明を求めたが、応じず、不誠実な対応だ」と強い口調で批判し、コースターの運行停止を求める行政指導を行ったことを明らかにしたのだった。
「ただ、県が運行停止を要請したことに《少なくとも施設による負傷とは認められなかったんだから、運行停止を要請するようなことではないと思う》《富士急は通常の運行をしていて、機械にも不具合はなかった。さらに当日に怪我の申し出もなかったのになぜ運行停止? それは県が判断することではないのでは?》《そもそも遊園地の遊具安全点検の報告等は国土交通省の管轄で県が口出しするような問題ではないはずだが》《来庁せずに無礼だから行政指導したって感じがする。県側から出向けばいいのに…》など疑問の声が相次いでいるのです」(ネットライター)
ネット上では長崎知事と富士急ハイランドの過去の因縁を指摘する声もあるが、果たして…。
(小林洋三)