森前会長の後を引き継いだ橋本聖子組織委会長(56)が堂々「3位」に入った。陰湿さが指摘されたのは、6月18日に発表された政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長(72)による提言の「解釈」の仕方だ。尾身会長は「無観客が最も感染リスクが少なく望ましい」と指摘したのだが……。
「6月21日に小池百合子都知事(69)らとの5者協議後、いったんは観客上限は会場定員の50%以内で最大1万人と決めました。尾身氏の無観客提言を黙殺したばかりか、橋本会長はそこに中止の記載がなかったことに触れ、『中止と言われなかったことに関して、改めてよかった』などと強調するように二度も言及。開催に向けて都合よく解釈したのです」(スポーツ紙記者)
力技を見せた橋本会長は、外国人選手を都内の観光名所へともてなす「バスツアー計画」も、前のめりで検討しているようで、実現されれば「ステイホーム」を強いられる都民からは猛反発の声が上がりそうだ。
続いて「2位」は菅義偉総理(72)。「対応のマズさが五輪ムードに水を差した」と指摘するのは、元国会議員の政策秘書で作家の朝倉秀雄氏。
「コロナの感染者数が増加しても、とにかく五輪開催が最優先で、自分の手柄(実績)にしたいのが透けて見えていました。目標に掲げたワクチン接種『1日100万回』を達成し、強気な姿勢に拍車をかけましたが、誤算だったのは、そのワクチンが弾切れしたこと。緊急事態宣言解除のタイミングも見誤り、わずか3週間で再び再発令という失態ぶり。こんな状況で五輪をやるのかと、国民に不信感を抱かせた責任は重い」
そんな菅総理を上回って「1位」に輝いたのは、当のIOC、トーマス・バッハ会長(67)だ。
「IOCの総収入のうち約7割が放映権料、2割がスポンサー収入。そのため、コロナ禍でも中止派の意見に一切耳を貸さず、『ヒア・ウィ・ゴー(さあ、始めよう)』とノリノリでした。7月8日に来日してからSNS上はバッハ会長の悪口祭り。当の本人も神経を逆なでするように、日本国民を中国国民と言い間違えたり、地元民から『帰れ!』と罵声を浴びながら、広島訪問を強行。菅総理と面会した時は、いきなり有観客をリクエストするなどアキレ返るばかりです」(スポーツ紙記者)
バッカも休み休み言え。
*「週刊アサヒ芸能」7月29日号より