サッカー日本代表DF冨安健洋が3月26日に自身のインスタグラムアカウントを更新し、前日に開催された韓国代表戦での“肘打ちラフプレー“被害について言及した。
冨安は3-0と完勝した韓国代表との国際親善試合にセンターバックとして先発フル出場を果たしたが、後半23分にはよもやの流血トラブルに見舞われていた。
ボールに関与していない場面で、韓国代表MFイ・ドンジュンが左腕を大きく振り上げると、その左肘が真後ろにいた冨安の顔面に直撃し、口元に裂傷を負い、そのまま地面に倒れ込んでしまった。それを見たイ・ドンジュンはすぐに冨安を心配する様子をみせたが、これが”故意のラフプレーではないか?”などとバッシングを受け、日本のサポーターだけでなく、母国からも激しい非難を浴びる事態となっている。
そうした状況を懸念した“被害者“の冨安は、試合翌日に更新したインスタグラムにて「応援ありがとうございました!」と書き出し、「相手選手からの肘打ちの件ですが試合中には起こり得ることで、彼が故意的にやった事ではないと信じています。もうすでに謝罪のメッセージも受け取っていますし、大きな問題にならない事を願ってます!」と発信。肘打ちを受けた側の冨安による事態収束を願う言葉とあって、多方面から絶賛が集まった。
「冨安に怪我を負わせてしまったイ・ドンジュンは、韓国メディアからも“マナーの無さ“を痛烈批判され、同国サポーターが冨安のSNSに謝罪コメントを書き込むという異例の事態に発展しています。イ・ドンジュンに対するバッシングが収まるよう、意図的な肘打ちではないことを“信じたい“と綴った冨安に対し、『大人な対応で好感度アップ』『人間性素晴らしいです』との声があった他、韓国ユーザーと思しきアカウントからも続々と『本当に申し訳ありませんでした。あれはレッドカードが出されるべきでしたね』『私は韓国人ですが、昨夜の試合は韓国選手にガッカリしました。とにかく快癒を祈ります。ごめんなさい』『歯は大丈夫ですか?』『韓国選手のマナーを謝罪します』とのコメントが殺到。普段であれば、日韓戦後はSNSでも両国サポーターによる激しい場外戦が繰り広げられることも多いですが、冨安の“男気投稿“もあってか、かなり健全なやり取りが交わされています」(スポーツライター)
冨安はゲーム中もハードな守備を見せ、日本代表の完封勝利に大きく貢献。サッカーだけでなく、その紳士ぶりでもイ・ドンジュンに完勝したと言えるだろう。
(木村慎吾)