無印良品「3.24」は恐怖しかない? 新生活セールにスタッフは戦々恐々

 衣料品から食品まで、豊富な品ぞろえで知られる無印良品は、3月22日、会員登録をしている「無印良品メンバー」を対象にした優待割引期間「無印良品週間」を3月24日から4月5日まで行うことを発表した。

「新生活を応援します」と銘打って開催されるこのセール期間は、メンバーなら10%オフになるお得感から客が殺到することで知られている。コロナ禍で密を避けるために開催が見送られていたため、開催は約1年ぶりとあって、発表後、Twitterのトレンドワード入りするなど、無印ファンの間では大きな盛り上がりを見せている。だが、現場で働くスタッフはその人気ぶりに戦々恐々としているようだ。無印良品でアルバイトをする男性に話を聞いてみた。

「消耗品や便利な日用品がすべて10%オフになるということで、『無印良品週間』の期間中は店内がお客様でごった返します。人気の商品はまとめ買いをする方も多いので、在庫の欠品も多く、お客様からのお問い合わせや取り寄せなどでスタッフが対応に追われてしまうこともあり、開店から閉店までレジには行列が途絶えません。本社にとっては大きな売上が見込める一大イベントでしょうが、スタッフの間ではこのセール期間を“過酷な期間”という認識のもと、『アレ』と呼んでいたりしますね。公式サイトから告知があった日は、セール前に買うのはもったいないというお客様心理からか、客足がピタッと少なくなり、スタッフ同士で『嵐の前の静けさだ…』なんてボヤいていました」

 ネット上には店舗で働くスタッフと思われるユーザーの書き込みなども見受けられ、《“アレ”がトレンド入りしていて恐怖しかない・・・》《絶対に密になるんだから、本部は応援スタッフ入れたり、入店制限の対策してくれ!!》《なんの手当もなく、途切れない業務と人混みに放り込まれるんだぜ》《今度こそ“アレ”やるって密かに噂になってたけど、心のどこかでやっぱり中止になると期待していたのに》《まずはネットストア限定とかにしないと、店舗に“ムジラー”殺到するの目に見えているだろ》など、売り場の混乱を予想するような書き込みもあった。

 現場で働くスタッフからは恐ろしいほどの賑わいになると悲鳴混じりの声も聞こえてくるが、「ムジラー」と呼ばれる無印良品ファン達の間では、1年お預けとなっていた「無印良品週間」に期待が高まっているようだ。さっそくネット上では「無印良品で絶対買っておくべきアイテム」「無印カレー人気ランキング」といった投稿がバズっており、その「いいね」の数からは相当の来客が見込まれる。

 現場スタッフたちの健闘を祈りたい。

(浜野ふみ)

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