ビル・ゲイツも警鐘!「ビットコイン」高騰が地球滅亡に導くって!?

 3月13日、仮想通貨の代表格であるビットコインが、機関投資家の参入などによって初の6万ドル(約654万円)の大台に乗ったが、この高騰ぶりが地球を滅亡に導く可能性を孕んでいると、マイクロソフトの共同創業者であるビル・ゲイツも指摘している。

 ゲイツは9日に掲載された「ニューヨーク・タイムズ」のインタビューの中で、「ビットコインは、1トランザクション(一連の処理)ごとの電力消費量が他の何よりも多く、気候に悪影響をもたらす」と延べ、暗号資産に対して懐疑的な見方を示し、これにネット上でも《このままビットコインが大量の電力を消費し続ければやがて環境は破壊され、地球は滅びる》《環境等の事を考えたら暗号資産の取引を禁止したほうがいい》など賛同する声が多く上がっているのだ。

 ビットコインなどの暗号資産は、信頼性を保つためにコンピューターを使って複雑な計算を解くマイニング(採掘)と呼ばれる取引記録の演算と承認作業をする必要がある。このマイニングを行うためにはハイスペックなコンピューターを稼働させ続ける必要から、莫大な電力を消費することとなる。加えて、マイニングの報酬として暗号資産が支払われるので、高騰するビットコインを手に入れようとするマイナー(採掘者)が急増する循環が繰り返されるわけだ。

「英ケンブリッジ大学が公開したビットコインのマイニングによる年間消費電力量は、オランダやアラブ首長国連邦の国内年間消費電力よりも多いことが明らかとなっています。また、同大学によればマイニングの約65%が中国で行われており、内モンゴル地域では中国政府が定めたエネルギー消費削減目標を達成できなかったことからマイニングの禁止を発表するほどなのです。中国の発電には石炭火力が多く用いられていますが、石炭を燃やして発電する際にはCO2のほか大気汚染物質や有害物質を排出するため、地球環境や人体にも害を及ぼしてしまうのです」(経済評論家)

 人類を滅亡させるのは戦争でもAIでもなく、ビットコインなのかもしれない。

(小林洋三)

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