街頭で通行人に声をかけて「家、ついて行ってイイですか?」とスタッフが交渉し、帰りのタクシー料金やコンビニでの買い物代などを出演ギャラ代わりに一般人の家までついていくというドキュメントバラエティがまたもや“奇跡”を起こしたと話題になっている。
「番組の醍醐味はズバリ、素人さんの知られざる人間ドラマが垣間見える点。しかしこれまで、一般人だけでなく、なりゆきで芸能人が出演してしまったというケースもあります。もっとも有名なのはファーストサマーウイカさんで、まだブレイクする前、アイドルグループに所属していた頃に友人が番組スタッフに声をかけられ、一緒に家までついていったことをウイカさん本人が深夜ラジオで明かしています」(テレビ誌ライター)
今ではゴールデンに進出した「家、ついて行ってイイですか?」(テレビ東京系)のレギュラー放送がスタートしたのは2014年。ずっと番組を見てきたファンの間で「奇跡だ!」と話題になったのが1月28日放送回。この日の放送では、東京・江戸川区でご老人に声をかけたところ、「イイですか?」のオファーを快諾。さっそくご老人の立派な家に到着すると、なぜかカレンダーの「12月20日」の部分に「Ⅿ-1決勝」と赤字で書き込まれている。するとこのご老人から驚きの告白が…。
「せがれがM-1決勝に出る。息子のね、仕事は漫才師」と打ち明け、スタジオの出演者は一時、騒然となった。
「ついていった家は、なんと人気コンビ・錦鯉のツッコミ担当である渡邉隆さんの実家だったんです。放送は1月ですが、どうやらロケはM-1決勝が行われる前に行われたようでした。今でも同居しているようで、隆さんは芸人活動のかたわら、市場でアルバイトをしているそう。そんな息子さんのM-1決勝進出に『たいしたもんだ』と喜びをあらわにしていました。そんな彼を応援していた奥様は20年ほど前に交通事故で他界してしまったこともあって、『天国でお祝いしていると思いますよ』と語っていました」(前出・テレビ誌ライター)
番組では年明けにも渡邉さんの自宅を訪問し、すでにM-1を終えた錦鯉・渡邉隆を直撃。リビングで「5点ですね。あと…。(3位の)見取り図に届かなかった感じですね」と悔しさをにじませていた。今後、錦鯉がさらなるブレイクを果たせば、番組史に残る名シーンとして何度もオンエアされることだろう。
(石川ともこ)