ゴスペラーズ「家、ついて行ってイイですか?」の断り方が物議

 ギャグが視聴者にしっかりと伝わらなかったようだ。

 5人組男性ヴォーカルグループのゴスペラーズが12月25日に放送されたバラエティ番組「家、ついて行ってイイですか?」(テレビ東京系)に出演。音楽番組出演後に同番組のスタッフから番組出演交渉を受けるも、その対応がネット上で物議を醸しているようだ。

 同回では12月9日に収録された音楽番組「プレミアMelodiX! 年末SP」に出演したアーティストに番組スタッフが声をかけ、自宅までのタクシー代を負担する代わりに自宅を訪問させて欲しいと交渉する「テレ東に来たタレントに『今すぐ家、行ってイイ?』」を放送。

 加藤ミリヤ、気志團、倖田來未、平原綾香、WANDSなど錚々たる面々に声をかけていたが、最初に出演交渉をお願いしたのがゴスペラーズだった。

 スタッフから「タクシー代をお支払いしますので、家、ついて行ってイイですか?」と単刀直入に提案を受けると、メンバーの安岡優は「あぁ〜アレか!」と反応しながらも、「ちょっと待って! 俺たちもう(メジャーデビュー)25周年迎えてるんだけど、タクシー代!?」とツッコミ。村上てつやも「デビュー前はそれすごく嬉しかったんですよ」とコメントしながらも、今更タクシー代ぐらいでなびくことはないといった様子だった。

 それを見て、番組スタッフは「タクシー代がお気に召されないのなら、コンビニで好きなもの買って頂くっていうのも……」と違った条件を提示するも、これにメンバーたちは大爆笑。安岡は「25周年だっつってんだろ!」と再び25周年を強調してツッコミを入れ、黒沢薫も「コンビニで欲しいものは自分で買います」と話して、メンバーたちは去っていった。

 しかし、このやりとりを見た視聴者からは「なんか態度悪くね?」「他のアーティストと比べても謙虚さがない」「やたらと25周年強調するのは何なの? 」といった、ゴスペラーズの断り方に疑問を呈する声が多かった。

「綺麗なハーモニーを奏で、その歌唱力の高さは誰しもが認めるところですが、いかんせん音楽番組でしか彼らの姿を見ることがないという人が大多数で、1人1人のキャラが分からないという人がほとんどでしょう。実際、ゴスペラーズのメンバーがカメラに映った際、スタジオでVTRを見ていた出演者たちもゴスペラーズだとすぐにはわからず、数秒後に『ゴスペラーズ』というテロップが出てはじめて、おぎやはぎの矢作兼らは『うわぁ〜ゴスペラーズだ』とリアクションをとっていましたから、顔とグループ名が一致していなかった可能性もあります。もちろん、タクシー代の代わりに自宅を見せるという条件は人気ミュージシャンにとっては全く旨味のない仕事ですから、断る理由も十分理解できますが、断る際にやたらとに”25周年”を強調するところに首を傾げる視聴者も多かったようです」(エンタメ誌ライター)

 番組放送後の反響を見て、黒沢は自身のツイッターで「あのー、断るとこまででネタなんですが…。」と説明。彼ら特有のギャグだったようだが、メンバー1人1人のキャラクターが世間に浸透していなかっただけに、誤解した視聴者には不快感を与えてしまったようだ。

(権田力也)

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