「家、ついて行ってイイですか?」涙を誘った過去の衝撃ドラマ

 街の人に声をかけ、同意を得られた場合は帰宅に同行し、ご自宅で半生に迫るバラエティ番組「家、ついて行ってイイですか?」(テレビ東京系)。これまで予想外の展開が繰り広げられ、視聴者を釘付けにしてきた。なかでも人の命に関わるエピソードは視聴者の涙を誘った。

 2019年8月26日の放送では、一人暮らしの31歳の男性の自宅へ。独身だと思っていたが、3年半前、奥さんが乳がんで亡くなったことを明かす。過去を振り返ると18歳のときに奥さんと知り合い、25歳のときに結婚。そのとき、奥さんに乳がんが見つかったが、放射線治療などで命をとりとめた。しかし、26歳のときに再発し、帰らぬ人に……。亡くなる10カ月前、奥さんに余命1年であることを告げた男性は会社を2カ月休み、2人で旅行に出かけた。闘病中の奥さんの日記には「私はやりたいことをやって死ねるのだから、なんて恵まれているのだろう」と書かれてあった。その後、男性は乳がんの正しい知識を広げるためにピンクリボン運動に参加しているという。

「19年5月15日の放送も衝撃的でした。80歳の男性が運転する車に高校1年生の長女を轢き殺された男性が登場しました。娘さんは横断歩道を渡っていましたが、老人が運転する車は気付かず、助手席の奥さんが『危ない!』と言ったときに慌ててしまったのか、アクセルとブレーキを踏み間違えたようです。壁に向かって娘さんは押し付けられ、周囲がドライバーにバックしろ、降りろと言っても、アクセルを踏み潰していたといいます。娘さんは救急車で病院に運ばれましたが、その時点で心肺停止だったそうです。男性は悲しみとショックで営んでいた和食店を閉店。でも、このままではいけないと、和食店を再開する意思を見せてくれたのが救いでした」(テレビ誌ライター)

 人はそれぞれ人生譚があり、他人がうかがい知れない衝撃的な経験を潜り抜けていたりもする。1月3日放送では、どんなドラマが展開されるのであろうか。

(石田英明)

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