「コロナ禍で夜の街は相変わらず不景気。いちばん大きいのは大企業で交際費が認められなくなったのか、接待で利用するお客さんがガクッと減ったことですかね。そんな中でもテレビ業界の人は、取材活動という名目で使えるお金があるらしくて、いちばんの得意客でもあるんですよね」
こう話すのは、都内某所の接客系クラブで働くA子さん(28)。彼女が憤慨しながら明かすのは、とあるテレビ局の上層部スタッフから受けた“性ハラ”被害だ。
「コロナの緊急事態宣言が明けてから、2週間に一度くらいのペースで来店してくれます。それも5、6人のスタッフを連れてきてくれるので、お店的にはとても有難かったのですが…」(A子さん)
つい先日、なじみのテレビマンが複数の男性を連れてA子さんの店を訪れた。そのテレビマンは来店するなり、同伴者について「今日はいつもコロナでお世話になってる医療関係の人だから」と説明。さらに「失礼のないようにね」と付け加えたという。だが、このリクエストが、集団“性ハラ”の前振りだったというのだ。
「なんでもその日は学会の帰りということで、かなり盛り上がっている様子でした。お酒もけっこう入っていましたね。あるタイミングで一人の男性が乳がん検診の必要性を訴えはじめて…。たしかにコロナ禍で人間ドッグを受ける人が減ったそうですし、女性にとっては他人事ではありませんからね。他の嬢たちと一緒に聞き入ってたのですが、そのうち『触診してあげるよ』と提案してきたんです。たしかに本物のお医者さんに診てもらう機会なんてないから、みんな疑いながらも『じゃあ、お願いしようかな』となって…。そしたら同行していた他の男性のお客さんも触診ができるというので、私なんて2人の男性に胸を何度も揉まれ続けたんです」(A子さん)
だが、その“テレビマンご一行”のウソは簡単にバレることとなる。
「2人の男性客がトイレに行かれたので、おしぼりを持って待機していたら、ドアの向こうからヒソヒソ話が聞こえてきて…。『うまくいったね』『あいかわらずニセ医者うまいな』なんて声がして、あっ、やられた…と思いましたね。医師を名乗った人たちも実はテレビ業界の人らしく、他のお店でも同じ手口を使っているとか。その場で怒らなかったかって? ヘンなトラブルになってお店に来なくなるのもきついので、そのままです。胸を揉まれた女の子にも真相は明かしていません。でも次に来たらちゃんと対処しますよ」(A子さん)
コロナ禍でなければ確実に“出入禁止”にしていたという。こうした“性ハラ事情”に詳しいジャーナリストによれば、「本物の医師であっても、医療施設外での診察行為は法に触れる可能性があります。また、医師を騙ったうえで体の大事な部分を触ったとなれば、詐欺罪や性的暴行の容疑で十分に立件できるケース。被害届を出せば受理される可能性は高い」とのこと。
卑劣な手口でクラブ嬢のバストを揉みまくった輩たちに“天罰”がくだる日は訪れるのだろうか。
(平沼エコー)