首都圏“外出自粛”で巷に蔓延する「専業主婦VS共働き家庭」のギクシャク

 ふだんから何かと角の立ちがちな「専業主婦vs共働き家庭」に、新たなにらみ合いが持ち上がっているという。

 3月26日に巻き起こった騒動について、子育て中のライターが指摘する。

「前夜に小池百合子都知事が週末の外出自粛を要請したことを受け、26日は都内のスーパーに開店前から長い列が。ママ同士で作っているグループLINEには《このスーパーは列が少ない》《肉は全滅だが魚はまだ残っている》といった情報がリアルタイムで飛び込んできました。しかし、共働き家庭の母親たちはその情報を職場で見ながら歯ぎしりするだけ。《こんな非常事態に専業主婦ばかりが得をするのは納得できない!》と怨嗟の声が続出しているのです」

 ただでさえ全国の小中高が3月2日から一斉休校し、負担が高まっていた共働き家庭。それに加えて今回の買い占め騒動でも専業主婦に出遅れてしまったのだから、恨み節が聞こえてくるのも無理はないところだ。

 そして今回の買い占め騒動をきっかけに、共働き家庭のなかにも新たな“差”が生まれているという。前出のライターがつぶやく。

「新型コロナウイルスの感染防止対策で、一部の企業ではリモートワークを実施。そのおかげで26日には、朝から買い出しに行けた共働き家庭が少なくなかったようです。しかし、リモートワークに向いていない業種など、誰しもが在宅勤務をできるわけではないのも事実。そのため、本当は開店に合わせてスーパーに行ったにもかかわらず、声を潜めているリモートワーク家庭もいるようです」

 どうやらこの時期には「買い物できた!」などと大騒ぎしないことが吉のようだ。

(北野大知)

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