新型コロナ「パンデミック」戒厳令(1)パニックで医療体制が崩壊!

 終わりの見えない新型ウイルスパニックにより「自粛」も延長され、心身ともに疲弊する御仁も多いだろう。はたして、平穏が戻るのはいつの日か。専門家からは、終息までに10年かかるとの意見も噴出。その恐るべき最悪のシナリオとは‥‥。

 イタリアから始まったイタリア風邪が世界を震撼させた。「風邪症状から始まり最後は心臓発作で死亡する」生物兵器ウイルスで人類はわずか半年足らずで絶滅‥‥というのは1964年に故・小松左京氏が書いたSF小説「復活の日」の冒頭部分だ。

 現実に目を向ければ、中国湖北省発祥の「新型コロナウイルス」は人類滅亡こそ起こさないものの、今後3カ月以上先に訪れるパンデミックで日本の医療機関は受け入れ不能になるおそれがある─3月6日、厚労省はこんな最悪のシナリオを発表したばかりなのだ。

「計算式は北海道大大学院の西浦博教授(理論疫学)らの研究チームが作成。外来受診患者数、入院患者数、重症患者数を割り出し、感染のピーク時に医療機関に殺到する患者数を想定。このシナリオによれば、誰が誰にうつしたのかわからないパンデミック一歩手前の『市中感染』が起きている北海道では、1日あたりの外来受診者は約1万8000人、入院患者は約1万人、重症者は約300人に上ると計算されています。

 また『ウイルスをばらまいてやる』とPCR検査で陽性が出たにもかかわらずフィリピンパブに押しかけた迷惑男が出没した愛知県では、1日あたりの外来受診者は約2万5000人、入院患者数は約1万2000人、重症者は約400人と大都市圏のほうがより多くの感染者が出ると想定しています」(科学部記者)

 東京都は重症患者だけでも1日あたり700人、外来受診者数は4万5000人、入院患者は2万500人と想定されている。

 毎日、多くの患者の対応に追われている大学病院でも、1日の外来患者数の限界値は5000人と言われている。つまり、これだけの新型肺炎患者が一度に押し寄せれば、外来診療はパンクする。

 東京都の病院ベッド数はがんセンターなどの専門病院、小児科、精神科も含めた総数が12万8000床なので、入院が必要な患者を、とてもではないが全員収容しきれないのが現状なのだ。

「実際のところ、PCR検査潰しとも取れる『検査受け入れ拒否』が問題になっているが、軽症患者が病院に来ても来なくても、PCR検査をしてもしなくても、最悪のシナリオどおりに感染者が増えれば呼吸困難や症状を悪化させた高齢者が病院に搬送されることを食い止めようがありません」(科学部記者)

 感染爆発を起こさないようにする安倍総理の措置が功を奏するかどうかに、今後の命運がかかっていると言えよう。

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