クスリ使用を暗示!? ピエール瀧の「鬼気迫る演技」に注目集まる

 俳優でミュージシャンのピエール瀧が3月13日、薬物の使用で逮捕された。逮捕した厚生労働省麻薬取締部によると、ピエール瀧容疑者の尿からクスリの陽性反応が出たという。

 NHKの大河ドラマに出演中で、テレビやラジオに数多くのレギュラーを持つ人気タレントの逮捕に、業界は騒然。番組放送の延期や放送内容の差し替えといった対応に迫られている。と同時に、彼が出演した過去の作品の扱いも憂慮されている。

 ピエール瀧の出演作は「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN」「シン・ゴジラ」「怒り」「アウトレイジ最終章」と名作、傑作ぞろい。中でも特に注目を集めているのが2013年に公開された「凶悪」だ。同作品でピエール瀧は殺人を犯した組長を熱演、高い評価を得た。

「彼が演じた組長はクスリを常用しているという役どころでした。自分で使うだけでなく、手下の彼女に打つシーンもあります。いずれも手慣れた感じで、迫真の演技だと評判になりました。ピエール瀧容疑者が使用したとされるのはコカの葉から抽出するアルカロイド系の薬物で、映画で使用していたものとは違いますが、もしやと想像してしまいますね」(週刊誌記者)

 ピエール扮する組長はクスリによって冷静な判断ができなくなり、舎弟を殺して逮捕される。ネットでは「凶悪がクスリの使用と逮捕を暗示していたのではないか」との声も上がっている。

「ちなみにピエール瀧はこの作品で、日本アカデミー賞優秀助演男優賞を初受賞しています。この鬼気迫る凄い演技が、実体験に基づいたものかどうかはわかりませんが」(前出・週刊誌記者)

 こうした名作の配信やDVD販売が中止されるとしたら、日本映画界にとって大きな損失になることは間違いない。

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