30倍アップの久保建英を抑えて「市場価値」急上昇の日本代表選手とは?

 森保一監督率いるサッカー日本代表に名を連ねる多くのプレーヤーが次々にヨーロッパ名門クラブへのステップアップを図る中、令和に最もその市場価値を引き上げた選手は誰なのか。

 ポルトガルのNo.1クラブとも謳われるポルトを始め、オランダの強豪PSVやイングランドの古豪ニューカッスルなど、今や日本代表選手が海を越えて欧州でのプレーを実現させているだけでなく、そのクラブの格や規模も次第に大きなものになりつつあるのが現状である。

 そこで、11月に更新されたドイツの移籍マーケット専門統計メディア「Transfermarkt」の数値を参考に、令和を跨いで最も市場価値を高めた日本人選手を金額の面から格付け。上位3名にはその将来に大きな期待が集まる新鋭も含まれた。

「まず、日本人の中で3番目に“市場価値“を高めたのはドイツのフランクフルトで先輩・長谷部誠と共闘するFW鎌田大地で、今年1月には600万ユーロだったのに対し、11月には900万ユーロに上昇。ドイツの地ではまだまだ本領を発揮できていないものの、やはり前所属のシント・トロイデンで2桁ゴールを記録したことが300万ユーロの評価アップに繋がったのでしょう。そして、2位は夏にレアル・マドリードへの加入を実現させたシンデレラボーイ・久保建英で、1月の30万ユーロから1000万ユーロというわずか10カ月で30倍以上の爆上げを記録し、金額にして970万ユーロのアップを記録しました。もちろんこれは天下のレアルから契約を勝ち取ったという話題性が大きいですが、レンタル先のマジョルカで輝きを見せていることも評価額の引き上げに貢献しているはずです」(スポーツライター)

 では、そんな世界からの脚光を浴び続ける久保建英を抑えてトップに立った“評価急上昇中“の日本人プレーヤーは誰なのか。

「最も市場価格を高めたのは日本代表で10番を背負うポルトの中島翔哉です。すでに1月の時点で1500万ユーロという高い市場価値を算出されていた中島は、ポルト加入後の11月には2500万ユーロにまで上昇し、久保を30万ユーロ上回る1000万ユーロのアップとなっています。日本人選手に対して、2500万ユーロの価値が付くのは非常に稀で、この領域に辿り着いたのはおそらく全盛期の中田英寿や本田圭佑、香川真司といったレジェンドだけでしょう。ポルトガルきっての名門ポルトに在籍していることもあり、そのポジション争いは熾烈を極めていますが、まだ25歳と伸び代は十分。今後の成長にも期待していきたいですね」(スポーツライター)

 果たして来年の1月にはどのプレーヤーの評価が急上昇し、才能の片鱗を見せているのか。底無しのポテンシャルに満ち溢れたサムライブルーの挑戦を見守りたい。

(木村慎吾)

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