道交法改正で自転車運転の罰則強化!「ながらスマホ」は16歳でも反則金1万円超えだ

 昨年11月から自転車を運転中に画面を注視したりする「ながらスマホ」が道路交通法により禁止され、罰則が強化された。違反した場合は、6カ月以下の懲役または10万円以下の罰金が科せられる。

 また、来年4月1日からは、16歳以上が自転車で交通違反をした場合に、交通反則切符(青切符)制度が新設される。

 主な違反と反則金は、信号無視、通行区分違反が6000円、イヤホン、傘さし運転などの公安委員会順守事項違反は5000円で、スマホを使用するながら運転をした場合は1万2000円の反則金が科せられることになる。

 ただ、今回の改正道交法は対象が16歳以上のため、《中学生の暴走はいいのか》《いっそ全員に免許制度を導入して》という意見も少なくない。

 確かに中高生は通学で自転車を使う機会も多く、友達同士で並走したり、一時停止、逆走、信号無視などをする場面をよく目にする。こうした走行はむろん道交法違反だが…。

「欧米に比べて日本の自転車の道路事情は決して整備されているとはいえません。そのため、罰則強化の前に、安心して自転車が走れる環境を整えるほうが先、という声も多いのです」(社会部記者)

 言うまでもなく、ながらスマホはもちろん、あらゆる交通違反は一歩間違えば重大な事故につながる可能性が高い。罰則強化や環境整備の他、今の時代に合った交通安全の啓蒙活動もまた必要かもしれない。

(ケン高田)

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