春はとんこつの季節…なのだろうか。この春、日高屋や幸楽苑など各ラーメンチェーンがこぞってとんこつラーメンの期間限定商品を投入しているが、そんな中「クセになる味」でお馴染みのラーメン山岡家が最もエッジの効いた期間限定「特製カレーとんこつラーメン」(950円=税込=以下同)を投入してきたので、さっそく食べに行ってみた。
山岡家では基本的に隔月で期間限定商品が発売されるが、そのほとんどは過去の商品が再販されるケースが多い。しかし今回は完全新商品で、しかも初の「カレー味」であり、辛さよりも旨さを追求した結果“一般的なカレーラーメンとは確実に一線を画した”自信作が完成したという。なお、「玉子かけご飯セット」(1270円)がイチオシとのことだったので、そちらを注文。
商品が目の前に現れると、カレーのスパイシーな香りと共に濃厚なとんこつの香りも負けじと漂ってくる。まずはスープをひと口。最初に山岡家特有のとんこつとラードのガツンとしたクセのある味わいがやってきて、カレーの風味も口に広がるがどこか控えめな印象だ。どちらかといえばカレーや隠し味に使われているという味噌はコク出しで、とんこつの旨みをさらに際立たせるための裏方的な役割を果たしているように感じる。
もちもちな特注の中太ちぢれ麺は濃厚なスープによく合い、トッピングはチャーシュー、メンマ、キャベツ、フライドごぼう、コロコロポテトと具だくさん。特に小さな角切り状になっているコロコロポテトは言わずもがなカレーとの相性がよく、カレーヌードルを思い起こさせる存在になっているのも面白い。
ラーメンを完食したら、玉子かけご飯にカレーとんこつスープをかけていただく。玉子かけご飯にはかつおぶしやネギが乗せられているので、カレーに「和」の風味が加わり蕎麦屋のカレーのような奥深い味わいに。これはカレーに生玉子を入れる派の人は絶対に好きなやつだろう。なお、スープはヒタヒタに入れて、よく混ぜてからかきこむように食べるのがオススメだ。
「特製カレーとんこつラーメン」は一般的なカレーラーメンを想像して食べると少しカレー感が物足りなく感じるかもしれない。しかし、カレーのコクととんこつの旨みを見事融合させた実に山岡家らしいクセ強な一杯に仕上がっているので、山岡家好きであればぜひ一度は味わっていただきたい。
(小林洋三)