販売不振が伝えられて久しい大阪・関西万博の前売りチケットが、目標の7割を超える見通しになったことが明らかになった。
万博協会の十倉雅和会長によると、ここにきて修学旅行や団体旅行で200万枚がプラスされ、2005年愛知万博の前売り実績939万枚を上回る1000万枚を超える見通しだという。万博協会は最終目標を2300万枚としており、開幕までの駆け込み需要を期待している。
そんな中、集客アップに強力な助っ人が登場した。世界最大級のVTuber事務所「ホロライブプロダクション」が、万博のイベントで所属タレントを大トリ出演させることを決定したのだ。ライブは4月26、27日の2日間開催されるが、ホロライブのタレントは「27日第2部」の一夜限りの出演。第2部の観覧は第1部を含めた一括申し込みの抽選制で、当選した人しか入場できないものの、ホロライブのファンにとっては願ってもないチャンス。星街すいせい、兎田ぺこら、白銀ノエルなどの人気VTuber目当てに、これまでは興味のなかった万博チケットを購入するファンも続出しそうだ。
もっとも、ホロライブの出演には首を傾げる人も少なくない。SNSでは、《これがグローバルスタンダードなの》《コミケと勘違いしてるのでは》《一体、誰に向けたイベントなのか》といった批判の声が寄せられているである。
4月13日の開幕まであと2週間あまり。今回に限らず、これまでも数々の批判を浴びてきた万博が、どのような成果を上げるのか、注目されるのである。
(ケン高田)