ドジャースが日本在住のファン向けに公式ファンクラブ「Dodgers Fan Club」を開設した。
年間会員コースは4種類設けられ(6000円~)、東京での開幕シリーズ(3月18、19日=対カブス)の観戦ケットが先着で購入できるMVP会員の年会費は何と7万5000円。ちなみにこのMVP会員は1200人限定で、これだけで儲けは9000万円になる。
ドジャースのスタン・カステン社長は今回の日本版ファンクラブ創設について「感謝を込めて立ち上げる運びとなった」とコメントしているが、強気すぎる価格設定の背景には東京シリーズでのチケット争奪戦がある。
「16日に始まった一般発売は先着順で、販売開始の数秒で30万人以上の購入希望者が殺到。あっという間に完売となりました。ここまで来ると日本で行われるプロスポーツ史上で前代未聞のチケット争奪戦といえますが、何はともあれ大谷翔平の効果が大きい。大谷には日米含め30社近いスポンサーがついていますが、その各社にもチケットプレゼントという形で流れる。余計に狭き門になるわけです」(スポーツ紙記者)
ただ、今回の日本版ファンクラブのMVP会員でのチケット購入については、注意したい点もある。
「希望のいずれかの試合で最大2枚購入できるとのことですが、公式HPには『希望の試合日や席種のチケットは、販売状況によりご用意できない場合があります』『連番でのご用意ができない場合もございます』とある。入会するのであれば、しっかりと確認した方がいいですね」(同)
3月には虎ノ門ヒルズで没入型体験イベントも開催するドジャース。“大谷バブル”が続く限り、その商魂が衰えることはなさそうだ。
(小田龍司)