撮り鉄のマナー違反など、近年なにかと世間を騒がせている鉄道オタク。そんな鉄オタによる「いかにも鉄オタらしい指摘」がSNS上で称賛されているという。始まりはある女性Xユーザーのこんなポストだった。
《毎朝山手線乗るけど女性専用車乗る男結構いるよ。ていうか見ないことない》
このポストは、女性専用車両に男性が乗り込んできたため注意したところ、「女のくせに偉そうに!」などと暴言を吐かれたという投稿を受けて、書き込まれたもの。女性フォロワーから一斉に共感の声が上がったが、反応したのは彼女たちだけではなかった。一部の鉄オタから以下のような鋭いツッコミが入ったのだ。
《山手線に女性専用車両はございません》《フェミってすぐ嘘つくよな。山手線に女専が設置されてたこと一度もないのに》
女性専用車両は、痴漢などの防止を目的として、関東や近畿などの大都市圏を中心に導入されている。ところが、鉄オタによると山手線には導入されたことがないというのだ。実際、JR東日本のHPによれば、女性専用車両の導入線に山手線は含まれていない。
ツッコミが殺到したからだろうか、最初のツイート主は《め、面倒くさくなってきた…ツイ消しします》と、あっさり退散してしまった。
実は、このようなケースは今回が初めてではない。X上には《女性専用車両でも気にせず並び乗り込んでくる男たち。日本》などとツイートし、女性が並ぶ列に男性が割り込んでいるかのような写真が投稿されているが、これも鉄オタから、《京成勝田台8時59分発の通勤特急西馬込行きは女性専用車対象外なんですけどね》と、鋭い指摘を受けている。
トラベルミステリーで知られる小説家の西村京太郎氏は、かつてテレビ出演した際、「ミステリー小説なのに電車オタクから苦情が来る。型番間違えてるとね」と明かし、「出版社はね、1カ所だけ間違えろって言うんですよ。そうすると本が売れるから」とコメントし、スタジオを笑わせた。
なにかと非難を受けている鉄オタだが、このような偽情報や間違いを正す指摘ならば大歓迎されるのではないか。
(ケン高田)