「パリでDJ活動」プーチンが暴露された“もう一人の娘”の近況

 ロシアのプーチン大統領が現在、元アテネ五輪新体操金メダリストであるアリーナ・カバエワ氏と事実婚状態にあり、2人の間には少なくとも3人の子女がいる、という話はロシアでは誰もが知る公然の秘密とされている。

 プーチン氏には前妻リュドミラ・プーチナ氏との間に2人の娘がおり、今年6月、2人の娘がサンクトペテルブルクで行われた「サンクトペテルブルク国際経済フォーラム」に、国家プロジェクトの一員として揃って参加し大きな話題になった。

「もちろんプーチン氏が『自分の娘だ』と公言したわけではありませんが、2人が同氏の娘であることは周知の事実。この会議では発言する機会はなかったものの、長女で内分泌科医のマリヤ・ボロンツォワ氏は後日行われたバイオ技術に関する会議で、バイオ技術の重要性を強調し『一刻も早く教育に取り入れるべき』は発言。また、制裁下でのロシア企業による代替品製造プロジェクトを率いる、次女のカテリーナ・チホノワ氏も、オンラインで参加した軍需産業の会議で、『今こそロシア企業が取って代わる好機。我々は前進あるのみ』と訴え喝采が起こったと報じられています」(ロシア事情に詳しいジャーナリスト)

 2人も愛人のカバエワ氏同様、欧米から制裁対象に指定される身だが、そんな中、子沢山なプーチン氏の“もう一人の娘”の近況が報道され、波紋が広がっている。

 報じたのは、11月29日のウクライナ放送「TSN」で、娘の名はエリザヴェータ・クリヴォノギク氏(仮名=ルイザ・ロゾワまたはエリザヴェータ・オレグブナ・ルドノワ)。彼女は今年21歳で、90年代後半から2000年代初期までプーチン氏と内縁関係にあったとされる、スヴェトラーナ・クリヴォノギク氏との間に生まれた婚外子だと言われる。

「母のスヴェトラーナさんは清掃員からプーチン氏の愛人となり、プーチン氏から莫大な援助を受け億万長者になったとして知られる女性です。娘のエリザヴェータさんも、プーチン氏を連想させる名前でインスタグラム活動をしている。あるインタビューでは自分がプーチン氏に瓜二つである事実を認め、『その理由をプーチン氏に訊ねたい』と話し話題になったこともあります」(同)

 しかし、2022年のウクライナ侵攻後には、彼女のインスタには「悪魔の娘」といった辛辣なコメントが続出。インスタも閉鎖され、その消息はわからずじまいになっていた。

「国際調査ジャーナリスト協会(ICIJ)が公開した『パンドラ文書』によれば、スヴェトラーナさんの財産は1億ユーロ(約135億円)で、そこには400ドル相当のモナコの邸宅も含まれていたそうです。ただ、母子がモナコで暮らしているかどうかは不明で、近況も謎のままだったといわれています」(同)

「TSN」の報道によれば、エリザヴェータ氏の航空券購買内訳をハッキングに成功。彼女の誕生日である2003年3月3日と一致し、彼女が仏パリにある芸術および文化経営私立大学「ICART」に通っていたいことも突き止めたという。

「彼女は2020年から同校に3年間在学したものの、必須授業時間を満たせなかったため学位を取得できず、パリでDJとして働いていたと伝えています。エリザヴェータさんが今もフランスのパリで生活しているかどうかは不明ですが、この報道に西側情報機関も強い関心を示しているそうです」(同)

 今回の婚外子報道は、改めてプーチン氏の好色ぶりを世界に知らしめることになった。

(灯倫太郎)

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