自民党の裏金問題で1080万円の「裏金」を受け取ったとされ、党の公認を得られず、無所属で衆院選に出馬した平沢勝栄元復興相。そんな平沢氏の選挙中の「庶民派アピール」が、SNS上で波紋を呼んでいる。
平沢氏は10月16日、自身のXアカウントを更新し、「今日も昨日に引き続き、葛飾区中を回っております」と報告した。続けて「1人でも多くの方にお会いしたく、時短のためにコンビニでお弁当を買って車内で食べました。午後も私の想いを訴えに区内を回ってまいりますので、見かけた方はぜひお声がけいただけると嬉しいです」とつづった。
コンビニ弁当を口に入れ、「庶民派」をアピールしたかったようなのだが、こうした行為に対し、以下のようにコメント欄が大荒れとなった。
《国会議員の方は選挙の時くらいしかコンビニ弁当食べないんでしょうけど、世の中のサラリーマンは毎日コンビニ弁当ですよ。いや、今はコンビニ弁当も高くなったからカップ麺ですよ。忙しいからではなくて、物価が上がったのに収入が増えないから!》《コンビニ弁当だって高いんだよ。俺の昼飯はゆうべのおかずの残りとおにぎりだ。税金しっかり払ってる庶民だから昼に500円もかけられない》《コンビニは今や全然安くないということは知っておいていただけたらと思います》
平沢氏は15日、東京都葛飾区の神社で選挙戦の第一声を上げたが、約10分間の演説では、「石破総理を実現すべく必死で頑張りました。応援する際にいろいろと約束をさせていただきました」などと強調したものの、聴衆が期待していた裏金問題に関する説明や謝罪は最後までなかった。
今やコンビニ弁当が庶民にとってどんな位置づけにあるのか、平沢氏の認識と庶民の間には大きな隔たりがあったようだ。
(ケン高田)