ステーキ好きの沖縄県民に悲報が入った。10月4日配信の「琉球新報」電子版が、県民の食卓やステーキ店で親しまれてきた「A1ソース」が近いうちに一時販売休止になる可能性があると報じたのだ。
ステーキは沖縄のソウルフードともいわれ、県内のステーキ店には必ずと言っていいほどA1ソースが常備されている。原材料にトマトやデーツなどに加え、醸造酢も使用。醸造酢の割合は原材料全体の3割を占めるといわれ、酸味が効いた濃厚な味が特徴だ。
記事によると、A1ソースは英国「ブランズ」社が製造。このソースを県内で唯一、輸入・販売しているのが「湧川商会」だ。だが、消費者から「ソースの粘度が以前とは異なる」という情報が入ったことを受け、同社は、品質には問題はないものの、商品の安定性を確保するために休売を決定したという。
「同社は、ソースの粘度についてブランズ社と協議をしているが、すでに輸入はいったん停止したとしています。今後1~2カ月で主な小売店での在庫は尽きる見通しで、輸入再開時期も未定です」(フードライター)
ネット上では《確かに以前よりサラッとしていた》《1カ月前に購入したA1ソースがサラッサラでお皿にドバッと出た》と品質の変化を実感していたとするコメントと同時に、《A1ソースを買いに行こう。肉料理には必要すぎる》《これはA1ソース、買っておかねば》と購入を急ぐ声も聞かれた。
「今は休売が報じられたばかりで、急な買い占めなどは起こっていませんが、近い将来、A1ソースの争奪戦が始まる可能性もあります。実店舗になければ、今のうちに通販で購入するのも1つの方法です。ただ、Amazonでは、10月4日に1本(240グラム)550円だったものが、7日には829円に値上がっていますね」(フードライター)
米不足も収まらないうちにA1ソース不足…。争奪戦が始まる前に輸入再開を願う沖縄県民も多いことだろう。
(石田英明)