日本代表の勝利に沸くラグビーW杯。チームの躍進と歩調を合わせるように、テレビ中継の視聴率も右肩上がりだ。その裏で、同じワールドカップでも視聴率で苦戦したのがバレーボールだ。
ラグビーW杯では、開幕戦の日本VSロシア戦(9月20日)こそ視聴率18.3%と、20.6%の大相撲秋場所千秋楽を下回ったものの、28日のアイルランド戦は後半戦で22.5%を記録。10月5日のサモア戦に至っては32.8%、瞬間最高視聴率は46.1%を叩き出した。
一方、FIVBワールドカップバレーの女子は、9月16日に行われた因縁の韓国戦でも12.3%、19日の中国戦が9.3%、22日のアメリカ戦は9.9%と寂しい数字。スペシャルサポーター・ジャニーズWESTの応援効果もいまひとつだった。
「ラグビーW杯と開催期間が重なったことを差し引いても、寂しい視聴率ですね。テレビの歴代視聴率2位に東京オリンピックの女子バレーの対ソ連戦が入っていることを考えると残念としか言えません。女子バレー人気がなぜここまで落ちてしまったのか」(スポーツ紙記者)
「東洋の魔女」と呼ばれたころは、世界トップクラスの実力を誇っていたが、今やトップ3に入るのも難しい状況。ワールドカップでは5位に終わっており、そうした振るわない成績も人気凋落の理由のひとつだろう。
「もうひとつ、男性ファンが離れた要因と言われているのが、ウェアです。ブルマをやめたから見ないという男性は少なくありません。確かにかつてのバレー選手が躍動するブルマ姿は美しかったですからね」(週刊誌記者)
また近年は、豊かな胸の持ち主である木村沙織が人気を牽引してきた。彼女が引退後、目立ったヒロインがいないことも女子バレー離れの理由に挙げられるだろう。
「JVA(日本バレーボール協会)が定めるユニフォーム規程にはとくにブルマを禁止する条項はありませんから、女子バレーの人気復活のために、ウェアをもっと魅力的にするという案も一理ある。中にはビーチバレーのようにすればいいなんて人もいますが、確かにそれが許されれば視聴率は上がるでしょう。いずれにせよ、ウェア問題は一考の余地がありますね」(前出・週刊誌記者)
再び、東洋の魔女たちが我々に魔法をかけてくれる日が来ることを期待したい。