おぎやはぎの持論に非難集中「キャッシュレスを敬遠する高齢者はわがまま?」

 お笑いコンビ・おぎやはぎの小木博明と矢作兼が10月2日放送の「バイキング」(フジテレビ系)に出演し、キャッシュレス決済への順応を渋る層へ物申している。

 昨年末のPayPay(ペイペイ)の登場を皮切りに、次々に新サービスが登場するキャッシュレス決済・電子マネーだが、10月より消費税が10%へ引き上げられたことで各社様々なポイント還元サービスを提供しているが、やはりその複雑なシステムや登録制度に拒否反応を示してしまう層も多く、同番組VTR内でも「年取って覚えられない」などといった高齢者の声を紹介していた。

 これについて矢作兼は「年寄りってわがままですよね。すぐ言い訳する」と苦言を呈すると、小木も「歳のせいにしちゃダメよ。おしまいだよ」「本当に得したいのか、損したいのかで考えて。得したいなら頑張って」「頑張ってほしいの。(ポイント還元は)本当に得だし、簡単で便利なんですよ」などと力説。キャッシュレス決済の恩恵を受けたいのであれば、積極的にその制度を理解すべきだと語っている。

「キャッシュレス決済へ踏み切れない人は、単に面倒くさいという理由だけでなく、セキュリティ面への危惧もあるはずです。実際にチャージした金額が反映されていないなどのトラブルが起きており、お金を扱うサービスにしてはあまりにも初歩的なミスを犯しているケースもあります。皆が皆『歳のせいで』キャッシュレス決済を敬遠してるわけではなく、また、おぎやはぎの言う“損か得か論”で考えても、ポイント還元以上にトラブルやシステムエラーに巻き込まれたくない層もいるということです。

 そうした背景も考慮せず、“年寄りはわがまま”“歳のせいにしたらおしまい”などと一緒くたに語ったおぎやはぎには、『余計なお世話』『自己責任で各々好きにすればいいじゃん』『便利なのは分かるけどまだ信用しきってない。トラブルも多いじゃん』『自分が年寄りになった時に同じことが言えるのかね?』などの反発があって当然。『東日本の震災の時に苦労したから今は現金派』『安全性が確保されたらやるけど、日本企業の電子マネーにする』などといった指摘もあるのです」(週刊誌記者)

 スマートフォンでの決済や最新のトレンドに詳しい若い層の間でも、一部ではその安全性やセキュリティ面を考慮してキャッシュレス決済への適応を見送る人もおり、おぎやはぎのコメントはやや見当違いとも考えられる。

 世間からすれば、“得か損か”だけではなく、安心して自身の財産を管理したいという気持ちが強いのかもしれない。

(木村慎吾)

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