連日35度以上の猛暑日が続いている中、各地でゲリラ豪雨による被害が発生している。気象情報会社ウェザーニュースによると、この夏だけで全国で8.7万回発生すると予想されている。
ゲリラ豪雨が起きる原因は、日差しによって地表付近は高温になり、そのとき上空に寒気が流れ込むと大気の状態が不安定になって積乱雲が発達するためだという。
「今年は首都圏でのゲリラ豪雨が多いですが、都市部はヒートアイランド現象によってゲリラ豪雨が起こりやすいといわれます。ヒートアイランド現象とは、都市部の気温が周囲よりも高くなる現象で、緑が少なくアスファルトやコンクリートの面積が広いことが原因とされます」(生活情報誌ライター)
最近のゲリラ豪雨は昔の夕立よりもずっと雨量が多い印象を受けるが、地球温暖化が叫ばれる中、日本が亜熱帯化しているとの声もある。
「日本は温帯地域で春夏秋冬があって穏やかな気候といわれてきました。しかしここ40年ほどで夏の平均気温は約1.2度上昇。日本近海の水温も100年あたり1.14℃のペースで上昇しています。この上昇率は、世界全体や北太平洋全体ので海面水温の上昇率(それぞれ0.55℃/100年、0.53℃/100年)よりはるかに大きい。雨の降り方もスコールのような局地的な強い雨に変化しており、日本が亜熱帯化しているともいわれています」(同)
現在開催中の全国高校野球選手権大会では、日程の一部で午前と夕方に分けて試合を行う2部制が導入され、9イニング制から7イニング制への変更も検討されているとか。
これも暑さ対策の一環だが、日本はこのまま亜熱帯になってしまうのだろうか。
(鈴木十朗)