東急ハンズ「ゴリラゲイ雨」ツイート大炎上後にジワリ広がる擁護の声

 先ごろ、「東急ハンズ」の公式アカウントが「ゴリラゲイ雨」などとツイート(現在は削除済み)したことに数多くの批判が寄せられ、謝罪した。
 
 問題のツイートは6月12日に投稿されたもので、「私のところにはゴリラゲイ雨は来てません!ゴリラゲイ雨が来たらちょっと困るけど、ゴリラゲイ雨を見てみたい気もする」などと綴られていた。

「ゴリラゲイ雨」は「ゲリラ豪雨」の言い間違いから派生したネットスラングで、ゲリラ豪雨が発生するとTwitterなどに「ゴリラゲイ雨来た!」といった投稿が飛び交うのが定番となっている。なお、12日には首都圏にゲリラ豪雨が発生していた。
 
 批判を受けて、東急ハンズ公式アカウントは「不快に受け止められた方に謹んでお詫び申し上げます。差別的な意図は念頭になく投稿したものですが、そのような文脈で使用されることもある単語であるとの認識が不足しておりました。誠に申し訳ございません」と謝罪し、当該ツイートを削除。翌日にも改めて謝罪ツイートを投稿している。

 しかし、これにネット上では《最近はやたらと言葉尻を捉えて批判する人が多すぎないか。なんか世知辛い世の中になったもんだな》《別に揶揄する意味合いは1ミリもないと思うが、こんなことで謝罪しなければならないのか。面白みのない世の中になったわ》《ちょっとでも失言があれば寄ってたかって批判して謝罪を要求。もっと寛容な心を持てないものだろうか》などと、擁護する声が広がっている。

「今回の東急ハンズのツイートがダメかダメではないかで言えば、ダメな部類に入るでしょうね。企業の公式アカウントでLGBTQ差別という今最もシビアな目が向けられる問題で、不快感を与えかねない発言は絶対にNGでしょう。Twitterでは企業の公式アカウントは非常に人気があって、ユーモアのある投稿を求められますから、ついつい行き過ぎて炎上するケースも少なくありません。東急ハンズの公式ツイッターは10年以上前から運営され、およそ20万人のフォロアーがいる人気アカウント。それだけに、細心の注意を払ってもらいたいものです」(ITジャーナリスト)

 ユーモアは時に、差別や中傷と紙一重の場合もあることを理解しなければならない。

(小林洋三)

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