「LUUP不心得者」増加で、電動キックボードに向けられる「憎悪の目」

 最近、都心を中心に急速に普及している電動キックボードのシェアリングサービス「LUUP」(ループ)。基本料金50円+1分当たり15円と安価なうえ、好きな場所で借りられて利用後は近くの返却ポートに返すだけというお手軽さが受け、利用者が急激に増えている。

 しかし一方で、一部の不届き者による信号無視や飲酒運転など悪質な違反が後を絶たず、ライド中に冷ややかな視線を向けられたという人も多いのではないだろうか。X上には「歩行者、ドライバー、警官、老人、若者、主婦、リーマン、あらゆる層から等しく憎悪を集めている感触があった」というツイートもあり、肩身が狭い思いをしている利用者はかなり多そうだ。

 一方、LUUPでは電動自転車もレンタルしており、自転車の利用者からはこうした声は聞かれないという。その違いは一体何なのだろうか。

「正直、電動自転車にもマナーの悪い利用者は少なくありません。ただ自転車の場合、子供や学生、主婦など皆が乗っているため、周りから冷視されることはまずない。一方、電動キックボードはまだまだ新しい分野なので、“ナンバープレート付いているのにノーヘルでいいの?”などと訝しがる人が多いのです。加えて、小径タイヤのボードに立ち乗りする姿がいかにも危なっかしく見えるため、コケるんじゃないか、突っ込んでくるんじゃないかと警戒心が先に立ってしまうのでしょう」(乗り物ライター)

 最近はインバウンドによる「電動スーツケース」の公道走行が問題になっているが、同じように座って乗れる公道走行OKの「電動シートボード」まで登場し、物議を醸している。

 LUUPは違法走行に対して罰則を科す新制度を導入することを発表。違反点数が加算されると、アカウントを30日間凍結し、さらにその後1年以内に違反走行をしたら、無期限でサービスを使えなくなるシステムを採用し、健全化を促進していくとしている。

 電動キックボードは上手に利用すれば近場の移動にはこの上なく便利だ。利用者のモラルが向上すれば、好奇や偏見の目にさらされることもなくなるのではないだろうか。

(ケン高田)

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