紙ストロー廃止か!マクドナルドが導入「新しいフタ」で“プラ使用量が増える”噂の真相

 マクドナルドの「紙ストロー」が廃止されているとして、SNS上で大きな話題となっている。

 マクドナルドではこれまでプラスチック製のストローの代わりに、紙製ストローを提供。これにより、全店舗合わせて年間900トンのプラスチック廃棄量が節減できるとしていた。ところが「紙ストローだとマズくなる」という声が続出。また料理研究家のリュウジ氏が「この紙ストロー旨くない。え、みんなこれで飲んでんの? 全然おいしくない」と発言したこともあり、SNS上で賛否両論が飛び交っていた。

 そんな中、《コールドドリンクは「ストローなしで飲めるフタ」でのご提供となりますのでストローは付属いたしません》というマクドナルドのチラシがXに投稿されたことで、「紙ストローの廃止」情報が拡散したようだ。

 だが、実際は紙製ストローは廃止しておらず、「ストローなしで飲めるフタ」は埼玉県の一部店舗で試験的に導入しているとのこと。これが好評であれば、順次拡大していくことも考えられる。

「ストローなしで飲めるフタは直接口で飲みやすいように大型化しているので、従来のものよりプラスチック使用量が増えるとのツッコミもあるようですが、素材は100%リサイクルペットを使用しているので、環境に悪影響を与えることはないといいます。むしろゴミが減ることになりメリットは計り知れません。これが全国に定着すれば将来的に廃棄コストの削減にも繋がるでしょうね」(情報誌ライター)

 コールドドリンクのフタを巡っては、「バーガーキング」が2021年3月から採用を開始している「シーラー」が注目を集めている。これはカップに張り付ける「シーラー」と呼ばれるフィルムで飲み物を封印することにより、傾けてもこぼれにくいのが特徴。今のところテイクアウトとデリバリー専用になっているが、剥がせばそのまま直接口で飲むこともでき、プラスチックの使用量も圧倒的に少ないため、今後広がりを見せるかもしれない。

 いずれにしても、紙ストローがかなり不評を買っていただけに、ストローなしで飲めるフタの導入はユーザーにとっても大歓迎といえるだろう。

(ケン高田)

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