まだ梅雨も明けないうちから、連日猛暑が続いている。7月9日には、気象庁と環境省が熱中症の危険性が極めて高まるとして、茨城県や千葉県、静岡県、愛知県、三重県など全国各地に「熱中症警戒アラート」を発表。外出をなるべく避け、室内ではエアコンを使用し、こまめに水分や塩分を補給してほしいと注意喚起した。
とはいっても、仕事や学校などでどうしても外出しなければならない人は多く、その場合、日傘やハンディファンはもはや必須となっている。また暑さ対策として、「空調服」にも注目が集まっており、当初は作業現場の作業服として使用されていたが、最近は街中でも着用できるカジュアルな製品も発売され、人気になっている。
一方で、「痛いくらい冷える!」とSNS上で話題になっている商品が、山善が発売する「水冷服DIRECTCOOL」だ。
「水冷服は凍らせたペットボトルを入れ、冷やされた水がベストの内側に張り巡らされたチューブを循環することで身体を冷やします。ファン付きのウェアと違って膨らまず静かで、上からジャケットを羽織れば目立たないのが特徴。他にも同様の機能を持った商品は多数発売されており、ワークマンの『ウィンドコアアイスマン水冷服』は毎年売り切れ続出の人気商品になっています。難点は凍らせたペットボトルが溶けてしまうと一気に冷えなくなることで、猛暑日では2~3時間が実用時間。一日中使うことは出来ませんが、短時間の作業やキャンプ、スポーツ観戦ではその威力を十分に体感できるでしょう」
最近では、「ペルチェ素子」という冷却効果のある半導体素子を使用したアイシングベストも開発されており、将来的に長時間冷たさを維持できるようになったら、大ヒット間違いなしの商品になるだろう。
(ケン高田)