スイスの高級チョコレートブランド「リンツ」が販売している「ショルダーポーチ」が、ぬいぐるみ愛好家の間で大人気になっている。
注目の商品はリンツが7月1日から販売をスタートさせた「推しカラーショルダーポーチ」。直径10×15.5センチの円形型で、ブルー、イエロー、レッドなどカラーバリエーションは全10種を展開。ポケモンのぬいぐるみシリーズ「ポケモンfit」を入れるとジャストフィットすることなどから、「推しぬい」を入れるのに丁度いいと、SNSで話題になっている。
もともとはオンラインストアで、チョコ24個とセットで4420円で販売されていたが、リンツのある店員がXで「今日から販売されたポーチが500円で売られています」とポスト。これがきっかけで、ポーチだけを購入しようとする客が店に殺到し、欠品状態になっていた。
その後、8日に再販売が開始されたが、直営店では新たに“量り売り300グラム(約24粒)以上購入毎に1点、1人2個まで”という購入条件が設けられ、ネット上で賛否両論が飛び交っている。
「そもそもこのポーチは、チョコレートとセットで販売されていたものでしたが、『チョコを買わなくてもOK』との声が広まり、ポーチだけを求める客が相次ぎました。そのため各店舗で売り切れが続出し、再販売では新たに条件が付されたようです。リンツではあくまでもポーチはチョコレートを入れる容器で、“推しぬい入れ”は想定外。SNS上では『なぜチョコレートまで買わないといけないのか』などと不満の声も聞こえてきますが、さすがに的外れと言わざるを得ませんね」(Webメディア記者)
メルカリでは1日の発売と同時に転売品が大量出品され、問題視されていた。購入条件が設定されたことで有効な転売対策になったものの、今度は500円で購入できなかった客の不満が一気に爆発してしまったようだ。
そもそもぬいぐるみ入れとして発売されたポーチではないのだから、メーカーに感謝の意を表して、チョコレートを購入しても罰は当たらないのではないか。
(ケン高田)