6月27日~7月3日の1週間にAsageiBIZで配信し、数多く読まれた記事のBEST10を紹介する。猛暑が予想されるこの夏、電気代の高騰もあり節電タイプのエアコンに買い替える人もいるだろう。様々な便利機能が搭載されているが、長い目で見るとスタンダードモデルで十分と専門ライターは言うのである。(6月30日配信記事を再録)
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これまで便利とされてきたエアコンの「自動掃除機能」に「不要論」が生じている。
「自動掃除」は、日頃のエアコンのお手入れの一部を自動でしてくれる機能のこと。エアコンのメーカーによって「自動クリーン運転」「自動フィルター掃除」「フィルターお掃除ロボット」「おそうじメカ」など様々な名称がある。
主な機能はフィルターに付着したチリやホコリを除去し、表面をキレイに保つことだが、油や内部のカビなどは落とせず、多機能化により価格が高くなってしまうのがネックだ。
それもあって最近では「どうせフィルターは目詰まりするのだから手洗いでいい」と、シンプルなスタンダードモデルを選ぶ人が増えているという。
「エアコンの自動掃除機能は一部のホコリをフィルターの奥に押し込んでしまい、かえって掃除の難易度を上げてしまう場合があります。また、クリーニング業者に掃除を頼む場合、自動掃除機能がついていると作りが複雑なため、価格が1.5~2倍ぐらい跳ね上がります。ならば最初から機能を省いた安価なスタンダードモデルでいいという人が増えているのです。中には自動掃除機能が付いているから一切のメンテナンスがいらないと誤った認識をもっているユーザーもいて、それが機能を低下させたり故障の原因にもなっているのです」(家電ライター)
買い替えの際、上位モデルを選ぶとほとんどに自動掃除機能が付いている。とはいえ、エアコンは下位モデルだからといって冷却能力が劣るということはない。安いスタンダードモデルをこまめに手入れしながら使えば、結果的に長持ちするだろう。
メーカーは付加価値を付けることで利益を上げることができるが、いっそシンプルなモデルに集約し、その分をメーカー長期保証に割り振った方が、多くの客は喜ぶのではないだろうか。
(ケン高田)